外苑創建の趣旨と将来の展望〜①明治神宮外苑が交わした二度の約束
明治神宮外苑は、明治天皇崩御の後、その遺徳を称え、国民の憩いの場となることを目的として造られた。
国費で造られた内苑に対し、外苑は澁澤榮一などが名を連ねる「明治神宮奉賛会」の呼びかけで、広く国民から集められた献金と献木、青年団の勤労奉仕により国民的事業として造営され、1926年(大正15年)に完成、同年10月に明治神宮に奉献された。
その際に、奉賛会は将来にわたり遵守するべき8項目の要望を神宮側に申し入れている。それが「外苑将来ノ希望」であり、明治天皇と皇太后に対する崇敬の