今更人に聞けない四字熟語vol.14「森羅万象」「鶏口牛後」
「森羅万象」(しんら-ばんしょう)
【意味】
天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象。 「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶ意で、たくさん連なること。「 万象」はすべての形あるもの、有形のものの意。「 万象」は「ばんぞう」「まんぞう」とも読みます。
【語源】
森羅万象とは、宇宙や自然界の全ての存在や現象を指す言葉である。
この語は、古代中国の哲学思想である陰陽五行説から派生したもので、森羅
とは「全てを包み込む」という意味、万象とは「無数の事象」を意味する。
生物から無生物、自然現象から人間の行動まで、全てを包括する概念である。
【例文・使い方】
(1)「森羅万象」の読み方は基本的に「しんらばんしょう」である。
「-まんぞう」と読む場合もあるが一般的ではない。
(2)森羅万象すべてが、私を支援してくれているように思えてなりません。
(3)大病からようやく生還した私の目には、森羅万象が美しく映った。
日常的に使う言葉ではありませんが、語れるようになりたいですね。
そんなスケールの大きな人間いなるべく視野を広げて行かねばなりません。
「鶏口牛後」(けいこう-ぎゅうご)
【意味】
鶏の口と、牛の尻という意味から、大きな集団の1構成員になるよりも、小さな集団で指導的な立場に立ったほうがよいということ。「鶏口となるも牛後となるなかれ」を略したもの。
【語源】
「鶏口牛後」は中国の歴史書『史記』の『蘇秦伝』に由来する言葉です。戦国時代に7つの国が争っている時期があり、その中でも秦は大きな力をもっていました。
秦に従うか、それとも戦うかを迷っていた韓王に対し、遊説家の蘇秦は「寧為鶏口、無為牛後(むしろけいこうとなるとも、ぎゅうごとなることなかれ)」と説きました。
これは「大国の秦の配下になるよりも、小さい国でも王として権威を維持することを優先すべき」という意味です。結果として、韓王は秦以外の国と同盟を結ぶ決意を固め、六国の宰相という地位につきました。
蘇秦と韓王のエピソードが元となり、「鶏口牛後」という言葉が生まれたとされています。
【例文・使い方】
(1)人生は鶏口牛後である。
(2)【鶏口牛後】を実践するべく、大企業から独立して起業を決意した。
小さな会社ではあるが、自分の思うように事業を進めることができている。
(3)勤務先は小さな会社ではあるが、【鶏口牛後】というように、その分、雑務から重要なものまで、さまざまな業務を経験できている。
正しく自分の人生の目指すべき標語にしていたはずですが、小さな組織でも
指導的立場に立ち切れかったと思っています。
自ら進んでそんなラッキーで調子のよい方向性をキャンセルしたので納得はしておりますが、どこまで登れるかに挑戦するのも良かったのでは~と猛省中?