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理不尽は養分
こんにちは!
突然ですが、理不尽な出来事って思っている以上に遭遇しませんか?
上司からいきなり無理難題な指示を受けて、
努力が全く評価されないどころか批判される形にされたり、
大事な車に謎の傷を付けられていたり…
担当外のクレームを連チャンで受けて
なぜか報告書を書かされたり、
きちんと引継ぎがされていないことで怒られたり…
挙げれば挙げるほどキリがありませんし、立て続けに起きるとやってられません。何もしたくなくなります。
僕も何度チェンソーマンになろうと思ったか数え切れません。
しかし、つい先日”何の為に理不尽な出来事は発生するのだろうか?”といったことや、
”この出来事は何を伝えようとしているのだろうか?”をボンヤリ考えられる機会があった時、
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
という言葉に遭遇し、あまりにも腑に落ちすぎて卒倒しそうになったので、
理不尽な出来事を上手く切り抜ける為にも記事に残したいと思います。
今なお理不尽に立ち向かう全ての皆様に、
少しでも高く飛ぶための踏切台としてご参考になれば嬉しいです。
原因ではなく意味を考えるようになった
僕は自転車に乗るのが大好きなんですが、
つい最近、駐輪場のラックに停めていた時に隣のママチャリがとんでもない停め方をされていて、まぁまぁミディアム級な傷が付いていました。
受けられた時は「ぐぬぬ…」と憤りを感じたのですが、
アンガーをマネジメントするための訓練だと、なんとか思い込むようにして、徐々に冷静さを取り戻せるように踏ん張りました。
そこで「ummmm…」と冷静さを取り戻す過程で、
”ツレがうつになりまして。”という映画のワンシーンを思い出します。
めちゃめちゃ真面目なサラリーマンの夫が、ある時突然鬱になってしまう…という映画で、
”そっかぁ…なるほどなぁ…”と響くセリフが多いとても印象的なんですが、その中のセリフのひとつに
私、最近思うんだ…
ツレがうつ病になった原因じゃなくて、
うつ病になった意味は何か?って…
というセリフがあります。
これは、今までの望ましくない物事が起きた時にずっと原因ばかりを追究してしまっていた僕にとって特別に衝撃的でした。
原因を探るのは”過去”にベクトルが向いていて、
意味を見つけるのは”未来”にベクトルが向いているもの。
原因を探すか意味を見つけるかで、意識のベクトルが向かう時間軸や方向性が、全く違うものになるんだと気付かされたからです。
確かに気持ち的にも意味を見つけた方が、心なしか前向きになる気がします。
そして今回の"大切な自転車にミディアム級ダメージ事件"を好機にして、
なぜそのような出来事が起きるのか?だけではなく、”その理不尽な出来事は自分に何を伝えようとしているのか”を考えるようになりました。
突破口は1冊の小説
しかし、考えたからといってすぐに答えが出るわけではなく、
「ummmm…ummmm…ummmm…」と、
足りない頭をいくら使っても全くわかりません。時間だけが無常に過ぎていました。
そんな時、まるで辿り着くかを待ち望まれていたように一冊の小説と出会います。それが中村文則さんの”逃亡者”でした。
逃亡者は、第二次大戦下にある作戦を不穏な成功に導いたとされる“熱狂”“悪魔の楽器”と呼ばれた美しきトランペットを巡る物語なんですが、
著書に次の一説があります。
蓮は泥から出でて、泥に染まらず。
蓮は一見綺麗とは言えない池からでも、それに染まらず、美しい花を咲かせます。蓮は植物ですから、そこに咲くとき水質を浄化するはず。
自ら美しく咲くだけでなく、たった一咲きだけであったとしても、少しでも世界を美しくしようとするんです。
このセリフと出会って初めて、「蓮の花ってそういう花だったのか!」と知ることと同時に、
理不尽な出来事は自分に何を伝えようとしているのか、の1つの答えを自分の中で得ることができました。
「理不尽な出来事なんてむしろ自分の糧にできるから、そのまま上手く使っちゃえ」ということなのかと。
理不尽は養分
HUNTER×HUNTERでもゴトーが
世の中正しいことばかりではありません。
お気をつけて。
と、キルアの身を案じているように
世の中理不尽な出来事ばかりだと思うこともあるかもしれません。
とは言え、もちろん人間ですので自分のストレス耐性にも限界はあります。
全ての理不尽を飲み込み続けたらメンタル壊れちゃうと思いますし、
物理的な傷とは違ってメンタルの傷は目に見えない分、
受けている時はどの程度のダメージを受けているのか、修復している時はどのくらい修復に向かっているのか、がとてもわかりにくい。
経験上、ストレスが原因だと推測できる何らかの体調不良が発生した時点で、メンタルは相当な深手を負っています。
ここで意地を張ると本当にズルズルと深みにはまるので、抜け出すのに倍以上の時間がかかる。
コツがあるとしたら、自分のストレス耐性と閾値を見極めた上で、上手く対応していくようになることなのかもしれない。
なので
閾値を超えない範囲の理不尽な出来事は、上手く養分として自分の糧にしてしまう
閾値を超えそうな場合は、心身守るために直ちに逃げる!
この2つを目標にしていきたいと思います。
言葉にすることは簡単だとしても、実際にやるのは難易度が全然違うと思ういますが、まずは意識をすることから始める所存です。
「あ、この理不尽は…!!」と、なんとか感情を理性でスイッチングできるように。
この記事もまた、僕にとって貴重な経験になりました。
人生、山あり谷あり。
山頂と谷底でお会いしましょう。
それでは!