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映画感想文 青くて痛くて脆い


2020年 日本

住野よるの同名青春サスペンス小説を、吉沢亮と杉咲花主演で映画化。コミュニケーションが苦手で他人と距離を置いてしまう田端楓と、理想を目指すあまり空気の読めない発言を連発して周囲から浮いている秋好寿乃。ひとりぼっち同士の大学生2人は「世界を変える」という大それた目標を掲げる秘密結社サークル「モアイ」を立ち上げるが、秋好は「この世界」からいなくなってしまった。その後のモアイは、当初の理想とはかけ離れた、コネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系の就活サークルへ成り下がってしまう。そして、取り残されてしまった田端の怒りや憎しみが暴走する。どんな手段を使ってもモアイを破壊し、秋好がかなえたかった夢を取り戻すため、田端は親友や後輩と手を組んで「モアイ奪還計画」を企てる。監督は「映画 妖怪人間ベム」の狩山俊輔。

映画.com

入学したての大学生、初々しい。
友だちが欲しくて歩き回る人、彼氏が欲しくて合コン三昧の女子、そして、この主人公、楓のように、他者とのコミュニケーションをあえてとらない人。楓の場合は秋好と出会い、自分の意思は無視で、秋好の言うがままに動かされていく。でも、楓は、実はもう秋好を好きになっていたんだと思う。2人だけの秘密結社『モアイ』を作り、『戦争反対、ゴミゼロ、環境問題』を見出しにして、ふたりは進んでいく。
だけど、いつしか『秘密』では無くなっていく。『サークル活動』に名前は変わり、ふたりの思っていたところから、遠くへ行ってしまう。
楓は、それに付いて行けずに脱退。
秋好は、『死んだ』と彼は言う。

だが、秋好は、メンバーのリーダーとして活動を続けていた。

『死んだ』と思いたかったのは楓の記憶から消し去りたかった思いからだと思う。

大きくなった『モアイ』は、就活サークルへ変貌し、企業と学生の橋渡し的な役割を果たすようになる。

楓は、そんな『モアイ』を潰したくなり行動を起こす。

サークル内の名簿が企業側へ横流ししていた事が判明。楓は、SNSに晒して、その事により【モアイ】は、解散する羽目になる。

楓の思うようになったわけだが、秋好と話をして、彼女が全然変わっていない事を知ってしまう。

楓は、謝罪のメッセージをSNSに上げるも、何の反応も無い。

そして、気付く。どれだけ自分は、情けない人間だったか、どれだけ嫌な人間だったか。そして秋好の元へ走る......



あー、青いです。痛いです。脆いです。
でも、人間ってこんなものだと思いました。楓の気持ち、分かります。
楓は、それに気が付いて、自分の痛さを知って脆さを知ることが出来て良かったと思います。
きっと大きな声でものを言える人になるでしょう。

おばちゃんもそんな時あったよ🤭 
そんな気持ちで観てました。
大切なものは離しちゃ駄目だよ。

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