【記憶より記録】図書館頼み 2301#1
別ブログで適時記録していた ” 図書館から借りてきた本の記録 ” 。
今年から note へ移行することにしました。
内容は、基本データと短い雑感のみ。雑感すらない場合は「推して知るべし」 と云うことで(微笑)。
更新は、凡そ月に2回程度で、返却日の前後になるでしょう。
※題名の「2301」は、2023年1月を指す。
1:消えた山人 昭和の伝統マタギ
著者:千葉克介 出版:農文協
労作の一語に尽きる。製作資料として借りたのをきっかけに、折に触れて借りている。写真(モノクロ)・文章いずれもクオリティーが高い。秀逸な資料として手元に置いておきたい本でもある。(1/11購入済)
2:日本の鬼図鑑
監修:八木透 出版:青幻社
幅広く鬼を取り上げている。其々の鬼をレーダーチャートで評価している点に ”当世流” を感じた。”鬼世界” の導入に適した一冊か。
3:列伝体 妖怪学前史
編纂:伊藤慎吾/氷厘亭氷泉 出版:勉誠出版
今月一のヒット。妖怪の世界に関わった人と本の歴史的変遷を、適切な筆者の協力を以て包括している点に感服。幼き頃の怪奇バイブル「ジャガーバックス」の登場に胸を熱くした。また折をみて借りると思う。
4:江戸の旅行の裏事情
著者:安藤雄一郎 出版:朝日新聞出版
拝借2回目。個人的に興味がある分野なので楽しく読める。江戸時代の制度や観光史も興味深いが、名も無き市井の女性達が、したたかに社会参加(この場合は ” 旅 ” )していく様に芳ばしさを感じた。
5:瞽女うた
著者:ジェラルド・グローマー 出版:岩波新書
瞽女を主題にした本の中にあって基準になりえる一冊だと感じた。題材が題材だけに、外国人研究者の筆に因るというだけで本書を入手しなかった僕の失策。瞽女唄の音楽的考察も秀逸。坂東眞砂子氏の「山妣」に描かれた光景が思い起こされた。(1/11購入済)