4冊目:『生きるとは、自分の物語をつくること』(小川洋子・河合隼雄)
■この本について
タイトル:生きるとは、自分の物語をつくること
発行年 :平成20年8月
著者 :小川洋子・河合隼雄
出版社 :新潮文庫
■読んだキッカケ
小川洋子さんの『博士の愛した数式』がすばらしく、その小川さんと河合隼雄さんとの対談であったから。
■お気に入りのフレーズ
「友情が生まれるとき」より
河合:
それは非常に大事なことで、だいたい人を助けに行く人はね、強い人が多いんです。
小川:
使命感に燃えてね。
河合:
そうするとね、助けられるほうはたまったもんじゃないんです。(中略)我々のような仕事は、どんな人が来られても、その人と同じ強さでこっちも座ってなきゃいかんわけですよ。
「自分の物語の発見」より
小川:
人は、生きていく上で難しい現実をどうやって受け入れていくかということに直面したときに、それをありのままの形では到底受け入れがたいので、自分の心の形に合うように、その人なりに現実を物語化して記憶にしていくという作業、必ずやっていると思うんです。
「『偶然』に気がつくこと」より
河合:
僕の患者さんが治っていくときには、極端なこと言うと、「外に出たら1億円落ちていました」というくらいのことがよく起こる。
小川:
その偶然というのは、患者さんが起こしているんですか。
河合:
そういうことを起こしてくれる「場」というものがあると思いますね。それから、都合のいい偶然が起こりそうな時に、そんなこと絶対起こらんと先に否定している人には起こらない。
■おススメしたいひと
・こどもを持つ親御さん
・こどもに関わる職業についているひと
・心理学に興味があるひと
・ものごとを色んな角度から見るのがすきなひと
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