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スナップ写真は難しい(作例あり)
私はスナップ撮影が苦手…とても難しいと考えています。
これは技術的なものを含みますが、主に作品としての方向性での話です。
そもそもスナップ撮影とはなんでしょうか。定義を整理したいと思います。
スナップ写真(スナップ撮影)とは考えずに見たままの写真を撮る、もしくは瞬間的な撮影を指す…と解釈しています。この瞬間的とはスピード感ではなく思考を挟まずに撮影する…という解釈です。
※タムロン様のウェブサイトを参考にしました。
つまり、考えてしまうとそれはスナップではなくなってしまう…概念での話になりますがそういうことになります。
そして、ありのままの世界を考えずに撮る…お気に入りの一枚まで辿り着くにはとても長い道のりかもしれません。
私の場合は何も考えずに見えたものを撮影する…ような感覚でスナップ撮影しています。
以下に私なりの解釈で撮影したスナップをご紹介します。
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この写真は光を感じて瞬間的に撮影しました。景色というよりも光を切り取った感覚です。光の背後に景色がある…言葉にするとそのような表現になります。
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真夏のとある街並みを撮影してみました。長い焦点距離でのスナップ撮影は荒木経惟さんの本を読んでから撮影するようになりました。
長い焦点距離は被写体深度の関係からピントがシビアになるので、どこに合わせるかのセンスが問われることとなりそうです。
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こちらは影が美しくて咄嗟に撮影した一枚です。明暗がはっきりしていて、さながら映画の世界に入り込んだ感覚となりました。
色合いはイメージコントロールで調整しています。
スナップ写真といえば人物撮影…というイメージですが、上記作例の通り必ずしもそういうわけではないんですよね。スナップ撮影はあくまで目の前に見えた景色を写すイメージなので、どちらかというと景色の中の一部が人物になるはずです。
ここがポートレート撮影との大きな違いであり、対極にある撮影分野がスナップ撮影といえます。
面白いですよね。私のなかにあった漠然としたイメージではポートレート=スナップでしたが、実はそうではなくポートレート≠スナップでした。
ただ、スナップ風味のポートレート撮影もあるのでどちらかというと共存も可能なんですよね。ベン図を想像していただけたら、と思います。
話はそれてしまいましたが、スナップ撮影は思い出の一部となるものなので、これからもたくさん撮影したいと思っています。きっと未来に見るスナップ写真は今と違った解釈を持てると信じて。
以上、長文となりましたがお付き合いありがとうございました。