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#研究
大きくならない稲が秘めた、大きなビジネスの可能性
『京都府立大学』精華キャンパスに、とある見学をするために足を運んだ。メインは矮性イネの研究だ。大きくならないイネ、すなわち矮性イネにまつわる研究である。「ジベレリン」と名付けられた植物ホルモンが欠損すると、この矮性イネが発生するというが、野外での生産には向いていないため、これまで大きな注目を集めることはなかった。
そんな矮性イネに注目が集まるようになったのは、植物工場が登場してからのことだ。
「暦を制するものは世界を制する」=ビジネスチャンス
埼玉県和光市にある『理化学研究所』の香取研究室へ行ってきた。その理由は、究極の精度を誇る光格子時計について学ぶためだ。
というのも、近い将来、光格時計をロケットで宇宙に打ち上げようと思っている。「暦を制するものは世界を制する」とも言われているが、光格子時計とは簡単に言えば驚くべき正確さを持っている時計のこと。現代の技術を駆使して作られたこの光格子時計は、300億年にたった1秒しかズレない、極めて高