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読書感想文:『壁』読了

安部公房の『壁』を読んだ

『S・カルマ氏の犯罪』、『バベルの塔の狸』、『赤い繭』が収められた小説

全体としては、『不思議の国のアリス』の日本バージョンようなイメージ

帽子やマネキンなど、物が喋りだしたり、
狸、犬、猫とも言える謎の動物が『白ウサギ』のようにバベルの塔へ道案内をしたりする

ナンセンスやユーモアが飛び交う、安部公房ワールドな小説

ものすごく頭のいい人の、知的な遊びというか……

科学の知識を使って、どんなくだらないことでもきちんと論理的に説明する感じがツボになる

何となく読み続けたくなる小説でした

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