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2023年2月公開映画ガチランキング

■総評:2023年2月も新作映画だけで30本見ることが出来た。その内訳が以下の通り。

●日本映画12本

『仕掛人・藤枝梅安』、『銀平町シネマブルース』、『スクロール』、『#マンホール』、『Sin Clock』、『エゴイスト』、『シャイロックの子供たち』、『劇場版 センキョナンデス』、『BLUE GIANT』、『湯道』、『日の丸 寺山修司40年目の挑発』、『少女は卒業しない』

●北米・中南米映画6本(全てアメリカ)

『バビロン』、『対峙』、『バイオレント・ナイト』、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』、『ワース 命の値段』、『アラビアンナイト 三千年の願い』

●アジア映画6本(中国映画2本、韓国映画2本、インド映画1本、インドネシア映画1本)

『小さな麦の花』、『バンバン!』、『崖上のスパイ』、『別れる決心』、『呪呪呪/死者をあやつるもの』、『呪餐 悪魔の奴隷』

●ヨーロッパ映画(フランス映画2本、イギリス映画2本、フィンランド映画1本、スウェーデン映画1本)

『すべてうまくいきますように』、『FALL/フォール』、『コンパートメントNo.6』、『ベネデッタ』、『逆転のトライアングル』、『エンパイア・オブ・ライト』

1月も30本見たが2月も似たような割合で地域別の映画を見て、ジャンルもヒューマンドラマがやや多いながらもサスペンス、ブラック・コメディ、ソリッドシチュエーションスリラー、LGBT、時代劇、ファンタジー、MCU、アジアンホラー、ドキュメンタリー映画…と多彩なジャンルの映画を見れ、しかもレベルが非常に高かった。
こうもレベルが高い映画が多いのは、
映画界が配信サービスに対する危機を抱いてスクリーン鑑賞ならではの映画が増え、映画というジャンルが喘ぎ、坑っているようにも見える。

30位:『スクロール』

こいつは2月に公開した映画の中では飛び抜けて酷かった(笑)。1月に公開した『ファミリア』といい勝負。
29位:『銀平町シネマブルース』

珍しくレビューを書かなかったが、『バビロン』を見た後に見たのが悪かった。『エンパイア・オブ・ライト』を見た後だったらもう少しは楽しめたのかな。

28位:『バンバン!』

これまた未レビュー。ガチガチのボリウッドアクション映画で、キメショット多数で苦手なタイプのアクション映画だった。

27位:『アラビアンナイト 三千年の願い』

未レビュー。『マッドマックス』シリーズのジョージ・ミラー監督作品なのだが、ジョージ・ミラー監督作品らしさはなく、しかも主人公の願いよりも小瓶に閉じ込められた魔神の話ばかりでコレジャナイ感が強かった。

26位:『日の丸 寺山修司40年目の挑発』

見た直後のレビューはテンション高めに書いたんだけど、よく考えたら寺山修司が構成した「日の丸」と2022年1月にTBSドラマ制作部の人が作った「日の丸」を同列で扱っていいのかネガティブな感情が芽生えて、この順位になった。

25位:『シャイロックの子供たち』

個人的に阿部サダヲが苦手というのはあるし、
池井戸潤原作の映画も好きなのが少ないな、というのは改めて思ったよね。

24位:『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

MCUだって毎回面白いわけじゃないのさ、という典型例な映画だったね。

23位:『ワース 命の値段』

未レビュー。地味なおじさんの「これやった方がお得ですよー」な訴え映画。今の日本ならマイナンバーで出来そうな気がした(笑)。

22位:『崖上のスパイ』

未レビュー。チャン・イーモウ監督初のスパイ映画で、しかも大日本帝国がもろに絡む時代なのにちっとも日本人が出ないという不思議なサスペンスだったな。チャン・イーモウ監督はヒューマンドラマか武侠アクション映画以外は不向きなのかな(笑)。

21位:『バイオレント・ナイト』

B級バイオレンス✕サンタ映画を『ダイ・ハード』meets『ホーム・アローン』っぽくやるとこんな感じになるんだね。

20位:『呪呪呪/死者をあやつるもの』

ゾンビ映画に祈祷師と大会社のトップの暗部をまぶした映画で、悪くはなかったけどレビューは書かなかったね。


19位:『呪餐 悪魔の奴隷』

都会のジャカルタが舞台なのに寂れた風景というのが独特なアジアンホラーだったね。

18位:『湯道』

『ラブ・アクチュアリー』ならぬ『風呂・アクチュアリー』なお風呂の群像劇だけど、個人的には「湯道」一本に絞って欲しかったね。

17位:『別れる決心』

パク・チャヌク監督にしては随分とオーソドックスなサスペンスというかメロドラマをやったな、という印象。

16位:『仕掛人・藤枝梅安』

トヨエツ主演だが意外にも梅安にぴったりだった。
4月公開の次回作にも期待が持てる。

15位:『劇場版 センキョナンデス』

YouTube番組の劇場版ながらしっかりしていたのはプチ鹿島の勝利だが、正直題材ありき。
題材次第ではもっと爆発したかも。

14位:『対峙』

シンプルな憎しみ合う二組の対話だけで上手く構成していたかな。

13位:『少女は卒業しない』

アオハル系かと思いきや『桐島、部活やめるってよ』や『サマーフィルムにのって』の系譜の青春群像劇だった。

12位:『Sin Clock』

タクシードライバーをうまく使ったコーエン兄弟風味のクライム・サスペンス。

11位:『コンパートメントNo.6』

アキ・カウリスマキというよりは、とりあえずはベント・ハーメル超えな北欧ロードムービーかな。

10位:『#マンホール』

ちょっと強引な部分はあったが、ワンシチュエーションでのソリッドシチュエーションスリラーとしては良かった。

9位:『小さな麦の花』

地味ながらも現代中国版の『怒りの葡萄』かな。

8位:『エゴイスト』

邦画にしてはかなり頑張ったかな。同種の作品としてはガス・ヴァン・サント監督作品やフランソワ・オゾン監督作品に引け劣らないと思う。

7位:『すべてうまくいきますように』


フランソワ・オゾン監督作品ではあるが、
エマニュエル・ベルンエイム原作としての意味合いが大きい作品だった。

6位:『エンパイア・オブ・ライト』

レディング出身のサム・メンデス監督によるサッチャリズムがピリリッと効いたのイギリス版『ニュー・シネマ・パラダイス』。

5位:『BLUE GIANT』

予想を上回る唯一無二のジャズアニメ映画だったかな。

4位:『FALL/フォール』

単なるソリッドシチュエーションスリラーというだけでなく、ヒッチコックとJackass精神たっぷりな所が好き。

3位:『ベネデッタ』

ポール・バーホーベンテイストがバッチリな修道女サスペンス!

2位:『逆転のトライアングル』

カンヌのパルム・ドール作品としては久しぶりの当たり映画じゃないかな?


1位:『バビロン』

2月はやっぱりこれ。昨年公開だったとしてもベスト3には入れたい。意図とするオマージュと意図とせぬオマージュの洪水で埋め尽くした猛毒の『ラ・ラ・ランド』。




1位:『バビロン』
2位:『逆転のトライアングル』
3位:『ベネデッタ』
4位:『FALL/フォール』
5位:『BLUE GIANT』
6位:『エンパイア・オブ・ライト』
7位:『すべてうまくいきますように』
8位:『エゴイスト』
9位:『小さな麦の花』
10位:『#マンホール』
11位:『コンパートメントNo.6』
12位:『Sin Clock』
13位:『少女は卒業しない』
14位:『対峙』
15位:『劇場版 センキョナンデス』
16位:『仕掛人・藤枝梅安』
17位:『別れる決心』
18位:『湯道』
19位:『呪餐 悪魔の奴隷』
20位:『呪呪呪/死者をあやつるもの』
21位:『バイオレント・ナイト』
22位:『崖上のスパイ』
23位:『ワース 命の値段』
24位:『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
25位:『シャイロックの子供たち』
26位:『日の丸 寺山修司40年目の挑発』
27位:『アラビアンナイト 三千年の願い』
28位:『バンバン!』
29位:『銀平町シネマブルース』
30位:『スクロール』

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