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VENATOR『Echoes from the gutter』
オーストリア出身の5人組の正統派ヘヴィメタルVENATORの初のフルレンスアルバム。
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↑フェイスブックより。
アルバム『Echoes from the gutter』は全9曲でバラードはなく、アイアン・メイデン風の80年代ヘヴィメタルを聴かせる。
3連のリフ、ツインギター、そして主張が強いベースなど、明らかにアイアン・メイデンの影響が色濃い。
⑦⑧なんかは3連のリフ、ギター・ソロ、ちょっと複雑な曲構成がいかにもメイデンらしい。
しかし、Voが微妙。正統派HMに向いてる声質だが、声域が狭い上、表現力に乏しい。ハイトーンもたまに出すがあまり良くない。メイデンっぽい曲でも盛り上がりがもう一つ。実力がないわけではなく、Voのメロディラインが弱い。
曲によっては頑張っているが、惜しい。
これはVoがレベルアップするか、変わらなければちょっと厳しい。今のままではマニアな店の輸入盤コーナーでアイアン・メイデンタイプと推されるぐらい。しかしながら、古風な正統派ヘヴィメタルをやろうとする気概は宝石の原石のようなので、次回作で何かしらのレベルアップに期待したい。