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口育に必要な【かじり取る】動作を分解して考える+【かじり取り食べ・手づかみ食べ】ができる輪切り食材3選
【かじる】という動作は一見簡単そうに見えますが、かじり取りする際には全身の協調運動が必要になります。
①目で食材を見て認識する
②見えた食材に手を伸ばしてつかむ
③つかんだ食材を落とさないよう口に持っていく
④口を開けて食材を適度に口の中にいれる
⑤上顎と下顎の歯もしくは歯肉で食材を咬断する
⑥咬断できない場合、歯もしくは歯肉で食材を固定し、手で食材を持って引っぱり引きちぎる
④以降の場面では歯や歯ぐきだけでなく、下顎・舌・唇・頬粘膜・表情筋・軟口蓋・喉の協調運動も必要になります。また、喉の奥にいれすぎないこと、入れすぎた場合は舌後方部を挙上し、喉を締め、咳反射や咽頭反射を起こして、誤嚥を防ぐことも必要になってきます。このように、赤ちゃんは認知機能、感覚機能、運動機能をフルに使って、食べることを学んでいくのです。
赤ちゃんは食材を口に持っていくのも、歯や歯ぐきで咬断するのも初めてですので、経験しないとスキルを獲得できません。なので、たくさんかじり取るという動作を練習させてあげたいですね。
以下では、かじり取るためにオススメの食材を3つご紹介します。普段何気なく食べている食材も、切り方を変えるだけでかじり取り食べ・手づかみ食べに有効な食材になります。
①れんこん
輪切りにします。穴に指が入るので持ちやすく、茹で時間を調整するとあぐあぐ期にも、離乳食期にも使いやすい硬さになります。冬の野菜だと思っていたら、地域によっては年中れんこんが買えるところもあるそうです。広島では晩夏にも手に入りましたので、もしお時間ありましたら探してみてください。
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乳児の指の太さがれんこんの穴にぴったり入るので
まだまだ食材を落としたりする離乳食初期にもオススメです
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赤ちゃんの正面でこういう風に食べてくれるので助かります
真似すれば良いからね、ありがとね
きょうだいがいない場合は親が食べ方を見せてあげるのも◎
②りんご
うさぎ切りのように8等分するのが一般的かと思いますが、こちらも輪切りにして芯を星型でくり抜くとかじりとりにとっても有効な形になります!離乳期には小さめのりんごだと持ちやすいですよ🍎
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幼児期には皮付きであげると咀嚼回数を増やせる優秀食材です
③とうもろこし
まるまる一本だと重くて持てないので、赤ちゃんにあげる際には3cmくらいの輪切りにしましょう!
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かじり取りはできますが、
3歳くらいまでは奥歯ですりつぶすことはできないので、
そのままの形で便にでてきます
そもそもトウモロコシの皮は人間には消化できないので
そのままの形で出てきやすい食材
トウモロコシだけを見て丸飲みしてる?と
不安にならなくて大丈夫です◎
にんじんや大根などをスティックのように切るのでも、かじり取りは可能です。スティック状と輪切り状では唇や舌の使い方が変わってきますので、できればどちらも経験させてあげたいですね。
色んな食材で、色んな硬さで、色んな大きさで、色んな味で。色んな経験をさせてあげてくださいね!