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手づかみ離乳食【0歳6ヶ月】かじり取って→ごっくんが少しずつできるようになってきました

あぐあぐの延長線上で、「ようやく少しかじり取りができてきたかな?」という6ヶ月後半。
何を選ぶか、選んだものを食べるか食べないかは赤ちゃん側が決めることですが、あぐあぐしながら少しずつ「飲み込む=食べる」に移行できるよう、かじり取れば飲み込めるやや柔らかめの食材を毎食ひとつは提供できるように意識していました。

とある日

にんじん、ピーマン、ブロッコリー、セロリ
ピーマンとセロリは生です
にんじんはあぐあぐ期のものより少し柔らかめで、
かじり取りが出来て歯ぐきで潰せたら飲み込めていました
セロリを奥の歯ぐきで噛んでみたり、
生えてきたばかりの前歯でこそぐような仕草をしてみたり
赤ちゃんの自由な発想力と
「やってみたい!」という純粋な気持ちの前に
大人の考えた「子どもはセロリを食べないんじゃないの?」は
通用しないんですよね

別の日

こちらは大根とにんじんの茹でたもの
真ん中あたりに小さな穴が空いているのは
茹でる際に竹串で硬さを確認しているためです

この日は大根とにんじんを同じ時間茹で、大根は柔らかく、にんじんは硬めに仕上げました。上で紹介したメニューだとにんじんはかじり取れる食材でしたが、この硬さだとうまくかじり取れない食材になります。同じ要領で、一食材でも鍋から出す時間を変えるだけで、あぐあぐ食材とかじり取り食材とを用意することもできます。

「同じ見た目のものが同じ硬さであるかは、試してみないとわからない」
シュレーディンガーの猫みたいな話ですが、手づかみ食べにおいては実際に触ってみる、噛んでみるというトライ&エラーがなによりも大切。そして赤ちゃんにトライしてもらうための環境設定をするためには、大人側の観察力が必要になってきます。

観察は、「このひとはこれをあげたらどういう反応をするだろう?」「これとあれならどっちが好きなんだろう?」から始めてみてくださいね。相手を否定しない決めつけない判断しない、いわゆる受容の中で、赤ちゃんのトライ&エラーから始まる自己実現は、安心安全を土台にして進んでいきます。

臍の緒を切られた赤ちゃんは、もう自分たちとは別個体。反応も好みも、ひとりひとり違います。これからしばらく一緒に暮らしていくまっさらな他人のことを知っていく手段としても、離乳食は機能しています。受容の先に人間理解がありますが、理解できなくても大丈夫。理解しようとするその姿勢が、赤ちゃんの成長と親子関係の成熟につながります。


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