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私的オケの楽しみ方

新日本フィルハーモニー交響楽団から派生したプロジェクト、新日本フィルハーモニーワールドドリームオーケストラは久石譲を音楽監督に迎え、2004年に立ち上げられた。

先日、ワールドドリームオーケストラの今年度ツアーを聴きに行った。前から10列目のど真ん中で久石譲のタクトに併せてシャワーのように音が降ってきた。
久石譲の音楽はなぜか懐かしい気がして、居場所を感じる。

今回のメインは「紅の豚」の交響曲、オケバージョン。
もともとジブリが大好きなので、それぞれの曲が映像と一緒に頭の中を流れる。
飛行機が空を飛ぶ、仲間たちと戯れる、緊迫感、愛情、、、。
音で全ての表情を表し、映像に臨場感を音楽はやはり素晴らしいと思うし、なくてはならない文化だとつくづく思う。

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私は色んなジャンルの音楽が好きであり、音楽は五感全てで楽しみたいので、コンサートやフェスなどによく足を運ぶ。演奏家の演奏している姿や、息遣い、楽器のどこから音が出てるか、なんの楽器が主旋律を弾いているのか、グルーヴ感など、目で見ることで新しい発見がたくさんある。今回は私がオーケストラ、吹奏楽を見るときに、どこに注目してみるかをまとめてみる。

■目次
1.演奏の中での役割を知る
2.運指が揃っている姿
3.演者の表情
4.楽器の鳴り方

1.演奏の中での役割を知る

指揮者の目線が移ると主旋律を奏でてる楽器が移る。わたしにはその楽器の集団の上に音楽の神様が飛んで見える。やばいやつみたいなこと言ってるけど、本当に見える。主旋律が移ると神様も跳ねて移っている気がする。順番に、指揮者の合図に合わせて。その横でオブリガードを演奏する楽器は主旋律の裏で厚みを出している。すべての音を把握している指揮者がすべてのパートを采配している姿は見事である。
演奏を見る楽しみの一つは、どの楽器がどの役割を担っているかを映像的に知ることができることだ。
これだけの人数をチューバだけでバスパートやってるんだ!とか、ホルンとファゴットで副旋律やってるんだ!とか、視覚的な情報が知識を膨らませる。
(ただ、目が追いつかない。目が4つぐらいないと移り変わりが激しい曲などはついていけない)

2.運指が揃っている姿

私はトロンボーンを吹いているので、特にトロンボーンを見てしまうのだが、トロンボーンの「スライドで音を変える」という可愛い特徴は、目で見ても楽しい。メロディを弾いてるトロンボーンは4〜5人全員同じ動きをしてるのが本当に素敵だ。律儀で綺麗。
コントラバスのピチカートしている手を見るのも好きです。わかる人いるかな😣笑
こういう演奏している手や運指が揃っている姿を見るのがとても好きです。

3.演者の表情

前の方で見ていると、演者の表情がよく見える。
吹奏楽だったらフルート、クラリネット、サックスだったり、オケだったら弦楽器の皆さん。
指揮者とのアイコンタクトだったり、楽しそうに笑顔で吹いていたり、眉間に皺を寄せていたりする表情がすべて見える。
ああ、楽しそうだなあ、難しい運指なんだなあと感じ取りながら聴くのがとても楽しい。
今回のワールドドリームオーケストラでも楽しそうに「紅の豚」を吹いているのがとても素敵だった。このバンドに入って久石譲の指揮で、ジブリを弾くなんて、憧れだったんだなあと、聴いているこっちも幸せな気持ちになった。

4.楽器の鳴り方

管楽器だったらベルの先、木管楽器だったら楽器全体から音が出ているのが見える(気がする)。楽器全体を震わせている様子や弦が撓って音が鳴る様子などを見るのはとても楽しい。私はファゴットもやっていたので、ファゴットが鳴っている姿を見るのが好きだ。トロンボーンと違い、ファゴット周辺の空気が震えている感じがすごい好き。あ〜ファゴットやりたいなあ。
ワールドドリームオーケストラでは「バンドネオン」という初見の楽器が出てきたが、どうやって音が鳴っているか全くわかんなかった、、、、すごいよあれ、、。

こんな感じで私はいつも目で見て楽しんでいます。
ワールドドリームオーケストラ。来年も絶対行くぞ!

ワールドドリームオーケストラと久石譲のジブリ音楽は言わずもがななので、オリジナルで大好きな曲を置いていきます。

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