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青森のラーメン3選

まとめ

寒さと大雪により、ラーメンの消費量日本一になった青森県は、ラーメンの味のバラエティが豊富
津軽煮干しラーメン→津軽そばのアップデート版
味噌カレー牛乳ラーメン→札幌ラーメン×中高生の遊び
中みそ→デパート名物の札幌ラーメン

インスタントラーメンの消費量、全国1位の青森県

インスタントラーメンの消費量の多さは、青森県の冬の気候が関係しています。青森県は本州の北の端にあり、全体が寒いです。青森市は、10万人以上の都市の中では、世界一雪が降ると言われています。年間で約8m分の雪が降ります。大雪と寒さにより、家で過ごす時間が長くなりがちです。そのため、青森県では、津軽地方を中心にインスタントラーメンの消費量が日本トップクラスに多いです。インスタント麺は保存食かつ簡単に調理でき、身体を温められることできます。

青森県のスーパーマーケットに行くと、インスタント麺の売り場が広いです。。ねぶたの描かれた煮干しラーメン、しじみラーメンなど、青森県オリジナルのインスタント麺に目が行きがちです。

定番の醤油、味噌、塩をベースにスープのベースや組み合わせなど、バラエティ豊富なラーメンがあるのも特徴です。今回は、「津軽ラーメン」、「味噌カレー牛乳ラーメン」、「中みそ」の3杯を食べました。

津軽煮干しラーメン 長尾中華そば

津軽地方では、味に関係なく、煮干しスープがメインです。煮干しラーメンは、津軽そばから発展しました。津軽そばは、江戸時代から食べられています。しかし、手間がかかるため、時短が求められる現代に合わせて、煮干しラーメンに進化しました。

津軽そばと煮干しラーメンは、スープと麺がちがう。

津軽そばも、煮干しラーメンも、スープのベースは青魚です。日本海側では、対馬海流に乗ってイワシなどの青魚が豊富にとれます。津軽そばは、焼き干しをメインです。青魚を内蔵と頭を取ってから、じっくり焼いて乾燥させます。一方、煮干しラーメンは、煮干しを利用しています。煮干しは、下処理がいらず、青魚を煮て干すだけでできます。

津軽そばの麺は、独特です。つなぎとして、大豆をすりつぶしてできる呉汁を使っています。栄養をとるための知恵です。寝かせることによって、箸で持ち上げられるけど、舌でつぶせるほど、柔らかいです。中華そばは、細縮れ麺を扱っているお店が多く見られました。

津軽そばと煮干しラーメンを味わった話について、詳しくは、こちらをお読みください。

長尾中華そば青森駅前店で煮干しラーメンを食べました。長尾中華そばは弘前市に2004年創業です。2024年現在、青森県内に5店舗、東京、仙台にも進出しています。3種類の煮干しラーメンが名物です。煮干しと水だけでスープをとったあっさり、豚骨を加えたコク煮干し、あっさりのスープとコク煮干しのスープを合わせた「あっこく」の3種類あります。麺も、手打ち麺、中部と麺、縮れ麺、細麺の4種類から自分好みにカスタマイズ可能。ご飯ものなどサイドメニューも充実しており、週1でも通いたくなるお店です。

今回は、コク煮干し×手打ち麺を注文。青森駅前店は入口にある券売機で食券を購入。手打ち麺がモチモチ。スープは煮干しの香りが漂います。特に最初の一口に強いインパクトを与えています。最後まで煮干しの風味を味わうことができます。

インスタントラーメンでも購入でき、長尾中華そばの味を家庭でも楽しめるため、お土産にオススメです。インスタントラーメンをアレンジするのもオススメです。

長尾中華そば 青森駅前店
営業時間  7:00~20:00
定休日   月曜日(祝日の場合、火曜日)
青森駅から徒歩2分

味噌カレー牛乳ラーメン 味の札幌大西

青森駅から徒歩10分の場所に、味の札幌大西があります。1968年創業でランチタイムしか空いていません。開店前から行列ができることもあります。回転が早いため、行列の長さのわりには意外と待たずに食べられます。6組待ちでした。しかし、20分程度で席につくことができました。

人々は、名物の味噌カレー牛乳ラーメンを求めて並びます。味噌カレー牛乳ラーメンとは、味噌ラーメンに牛乳とカレー粉をブレンドしたラーメンです。好奇心旺盛な中高生の遊びから誕生しました。創業当初の味の札幌大西は、映画館のテナントにあったため、中高生が放課後に多く通っていました。お店では、学生の間で、ラーメンに、ケチャップ、マヨネーズなどの調味料やコーラなどの飲み物を入れて食べていたのが流行しました。そのときに、味噌ラーメンに牛乳とカレー粉を入れるとおいしいという噂が広まり、店主がご当地ラーメンとしてメニュー化しました。

現在では、味の札幌大西の他に、味の札幌浅利、筒井かわら、札幌ラーメン蔵、札幌館の5店舗で提供されています。2022年4月15日、「味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ〜の?」という映画が公開されるほどの名物になっています。

中太モチモチの麺、牛乳がマイルドにカレーと味噌を包み込んでおり、バランスが絶妙です。牛乳に包まれているためか、辛味はあまり感じず、カレーの風味がのどの奥から、そっと、やってきます。トッピングは、もやし、ワカメ、バター、チャーシュー、メンマとシンプルです。バターを溶かすことにより、コクが増します。

他にも味噌納豆ラーメン、梅塩ラーメンなどユニークなメニューも多いです。これも、創業当時の中高生の遊びの名残かもしれません。次回以降の訪問時に食べたい一品です。

味の札幌大西
営業時間  11:00~18:00
定休日    火、水曜日、12月31日〜1月1日
青森駅から徒歩10分

中みそ

2024年11月、弘前駅前の商業施設キロロに移転オープンしました。弘前市のデパート、中三の地下のフードコートにかつてありました。しかし、2024年8月、中三デパートが破産したため、突然閉店しました。2週間前に訪れたため、突然の閉店は驚きとともに、もう食べられなくなるのではないか?という不安にも陥りました。

中味噌󠄀は味噌ラーメンが名物。五所川原市にあった中三デパート本店の地下フードコートの味噌ラーメン店が発祥。1960年代の札幌ラーメンを発端とした味噌ラーメンブームに乗って提供を始めました。津軽半島にある五所川原市は煮干しラーメンが浸透しており、脂こってりの味噌ラーメンは当時、受け入れられませんでした。試行錯誤して完成したのが、今の中みそ。札幌ラーメンを思わせる濃厚味噌。麺は固茹での細麺でパツパツの歯ごたえが印象に残ります。ニンニクと生姜が効いていて濃厚な味噌スープは、甘みも感じます。キャベツ、もやし、ひき肉を炒めたものが乗っており、スープとの相性も抜群です。冷めにくいスープで最後の一口まで熱々です。青森県産のニンニクとの相性もバッチリです。

インスタントラーメン、生めんタイプのレトルト食品でも購入でき、自己流にアレンジしたり、カップ麺で手早く食事を済ませることもできます。おいしく食べるコツは、野菜をスープで一緒に煮込むこと。お土産用も人気があり、販売休止に追い込まれたり、再販売を何度も繰り返すほどです。

営業時間  10:00~19:00
定休日   キロロに準ずる
JR、弘南鉄道本線弘前駅から徒歩10分


他にも、津軽半島東部にある十三湖で穫れるしじみを出汁をとったしじみラーメン、シメの1杯に最適な弘前のカレーラーメンなど、バラエティ豊富なラーメンが県内各地で食べられます。袋麺として、津軽煮干しラーメン、しじみ塩ラーメンも売られており、お土産にぴったりです。

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たびてく@一人旅ガチ勢
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