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信楽焼はなぜタヌキが有名なのか?

結論:昭和天皇が信楽を訪問されたときに、タヌキがメディアを通じて話題になったから。

スターバックスでは、ご当地限定のお土産を購入できます。地域限定のタンブラーだけではなく、JIMOTO made Seriesというその地域に根づいた伝統工芸や素材を活かした工芸品もお土産にピッタリです。JIMOTO made Seriesは、北は青森から南は熊本まで、全国15地域限定で販売されています。

JIMOTO made Seriesは、その地域に根づいてある伝統工芸、活躍している職人の技術を取り入れて開発された商品で地域を盛り上げる活動にも貢献しています。全種類コンプリートすることが、夢のひとつです。

JIMOTO made Seriesについて、詳しいことを↓の記事に書きました。お読みいただけると嬉しいです。

今回は、滋賀県に行ってスターバックス限定の信楽焼のマグカップを購入しました。信楽焼のマグカップは滋賀県南部にあるスターバックス水口店しか販売されてません。

水口店へ行くためには、JR琵琶湖線米原、彦根、近江八幡駅から八日市場、貴生川方面行きの近江鉄道に、JR草津線貴生川駅から八日市場、彦根、米原方面行の近江鉄道に乗り換えて、水口城南駅で下車。水口城址とは逆方向へ徒歩5分ほど移動します。

水口店の入口には、スターバックスの店員に化けたタヌキがお出迎えしていました。ちなみに、スターバックス水口店にある信楽焼のタヌキは、特注品です。

水口駅のある甲賀市に入ると、市内の至るところにタヌキの置物がありました。甲賀市は、滋賀県南部にあり、信楽焼が名物です。
しかし、「なぜ、信楽焼といえば、タヌキの置物なのか?」
今回は、この疑問について調べました。

信楽焼

信楽焼は1200年もの歴史があります。奈良時代、聖武天皇の紫香楽宮造営(現在の甲賀市信楽町北部)のときに瓦を造ったことが始まりです。
紫香楽宮は、甲賀市信楽町北部(新名神高速道路信楽IC付近)に造られ、平城京から都を移す予定でした。しかし、山火事、美濃国を震源とした地震による余震など災害が相次ぎ、数年で都の移転計画は中止になりました。現在も遺跡として残っています。

一方、焼物の技術は残りました。15世紀までは、すり鉢など日用品に利用されていました。
室町時代末期、茶の湯が流行し、素朴で落ち着いた雰囲気が好まれ、茶道具に採用されました。その結果、江戸時代まで茶陶が盛んに作られました。

明治時代~終戦直後には、なまこ釉をかけた火鉢の産地になりました。ピーク時は国内シェアの8割を占めていました。

現代では、釉をかけず、土の中の成分と炎の化学反応により、産み出される白い粒、赤い火色、焦げなど素朴な色合いを活かし、マグカップなどインテリアに活用されています。わびさびを感じられる風合いで、お茶やコーヒーを飲むと落ち着きます。

スターバックス信楽焼マグカップ

スターバックスの信楽焼のマグカップは、赤と黒の2色。どちらも、4180円で購入できます。原料の土は同じですが、焼き方によって色が変わります。

赤は燃料が完全燃焼するほど酸素をたくさん加えており、粘土中の金属成分を酸化させて、色を変えます。
一方、黒は酸素の量を減らし、土中の酸素を奪って焼き上げることにより、金属成分と酸素の反応を抑えて土や釉本来の色を表現しています。

今回コラボしている卯山窯は、食器だけではなく、照明器具にも信楽焼の技術が使われています。

両手に二色の信楽焼マグカップを持ったタヌキの店員がお出迎え

信楽焼のタヌキがなぜ有名なのか?

昭和天皇が訪問されたときに、日の丸を持たせたら、メディアに取り上げられたから。

信楽焼のタヌキの置物は、明治初期、|藤原銕造《フジハラテツゾウ》によって創られました。1951年、昭和天皇が信楽を訪問されたときに、歓迎の気持ちを込めて日の丸をタヌキに持たせて並べたところ、新聞やテレビを通じて全国に広まりました。

縁起物として置かれるようになった。

マスメディアを通じて信楽焼のタヌキの置物は全国的に知られるようになりました。さらに、タヌキは「他を抜く」という縁起物とされました。そのため、商売繁盛のために 商業施設などに大きなタヌキの置物が置かれるようになりました。また、八相縁喜という笠、目、顔、徳利、腹、通、金袋、尾の8つの縁起も備わっているとされ、その8つの縁起とは、以下のことを表しています。

  • 顔→愛想よい笑顔。

  • 腹→冷静に物事を観察し、大胆な決断力を持つ。

  • 通(帳面)→信用第一。積み重ねることが大事。

  • 金袋→金銭に恵まれたい

  • 笠→最悪の事態を回避するため常に用心して身を守る。

  • 目→常に気を配り、物事を正しく見る。

  • 徳利→日頃から人徳をもつように努める。

  • 尾→物事の終わりにはしっかりと身を立てるべき。

今回は、スターバックスを通じて信楽焼のタヌキについて調べました。タヌキは商売繁盛の縁起物だけではなく、日常において大切なことについて教えていただけました。

スターバックスのJIMOTOシリーズのコンプリートまで、後3つ。鳥取、宮島、太宰府を残すのみ。どちらもお店まで行ったのに売切のため購入できてません。しかし、対象の場所には全部回ることができたため、スタバの旅として新しい記事の企画を近々やろうと思います。

参考文献


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たびてく@一人旅ガチ勢
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