見出し画像

新潟市のバスの拠点、万代シテイバスセンターで新潟の食文化を堪能してきた

 旅行の楽しみは、食。その地域で食べられている郷土料理、ローカルチェーン店を開拓し、おいしいものに出会うことが楽しみです。
 今回は、新潟市のバスの玄関口、万代シティバスセンターを訪れました。目的は美味しいグルメに出会うこと。万代シティバスセンターは新潟駅から徒歩15分の場所にあり、新潟市の繁華街、万代にある路線バスから高速バスまで新潟市のバスの拠点となっています。


1. 名物 万代そば

 バスターミナル6番のりば近くにあります。駅のホームで見られるような、おそば屋さん。そば、うどんも売られていますが、名物はカレーライス。バスセンターカレー午後には売り切れることもあるほどの人気のカレー。行った当時も行列ができており、10人中8人がカレーを注文していました。見た目は昔ながらの黄色いカレー。ターメリック由来の黄色いカレーです。玉ねぎ、人参などの野菜、バナナなど果物の甘さが最初にきて、スパイスの辛さが追いつき、ハマります。レトルトカレーやTシャツをお土産として購入可能。ただ、お店で食べるカレーの方が数倍おいしいです。レトルトは、お店のカレーと比べるとスパイスの主張が強く、野菜や果物の甘味をあまり感じられません。

営業時間 8:00~19:00
定休日  なし

2.ラーチャン家の背脂煮干しラーメン

 万代そばの右側にラーチャン家という中華そばのお店があります。新潟県には五大ラーメンがあり、実はラーメン激戦区でレベルが高いです。さらに、新潟市は2022年の一人あたりの平均のラーメン消費額が12573円。これは山形市に次いで、都道府県庁所在地内で2位。新潟5大ラーメンとは、長岡生姜醤油、燕背脂、新潟濃厚味噌、新潟あっさり醤油、三条カレーの5種類のラーメン。NHK新潟の記事(参考文献に掲載)によると新潟でラーメンが人気の理由は、美味しい米は家でも食べられるから、外食で食べるなら、米より麺が食べたいという気分、新潟県は東西南北に長く、東の村上市から西の糸魚川市まで高速道路を利用しても227.7km、2時間45分ほどかかります。これは、日本橋から東名高速を利用した場合、掛川市まで、中央自動車道を利用した場合、松本市まで行ける距離。場所によって気候、風土が変わり、独自のラーメン文化が進化していきました。 その中でも、バスセンターでは、背脂煮干しラーメンが味わえます。ちなみに、日本で最初に背脂をラーメンスープに加えたのが燕三条系ラーメンと言われています。中国の寒い地域ではスープに豚の脂(ラード)を入れていることに着目し、保温性を高めるためにラーメンスープにラードを入れたのがきっかけ。日本は島国で海に囲まれているため、魚介が豊富のため、海鮮系の出汁がスープに使われます。背脂が浮いていて冷めにくく、煮干しとのりの風味が鼻を抜けます。麺は平打風で、モチモチ食感。1杯500円と、お財布に優しい価格設定です。(2020年10月当時の情報のため、値上げしている可能性あり。)

営業時間 9:00~19:00
定休日  なし

3.おにぎりの寿屋のおにぎり

 新潟県といえば、収穫量日本一の米どころ。その理由は、信濃川、阿賀野川など大河が流れ、上流から雪解け水と肥沃な土壌を運ばれて栄養豊富な土、水に恵まれていること。南魚沼など内陸部を中心に、日夜の気温差が大きいことが挙げられます。中でも、南魚沼は日本一のコシヒカリのブランドとして長年、君臨しています。最近では、新之助など県を挙げてブランド米の開発に力を入れています。寿屋のおにぎりの具材は、昆布、おかか、シャケといったシンプルなものから、すじこという、東京などではなかなか見ない具材もあります。

営業時間 7:30~18:00
定休日  なし

4.イタリアン

 バスセンター2階のみかづき。新潟市を中心に22店舗あります。ここは、新潟のソウルフードであるイタリアンが食べられます。イタリアンとは、焼きそばの上に、ミックスベジタブル入のミートソース、ガリを乗せたファストフード。スパゲッティを焼きそばで代用したような料理。ソフト麺のように柔らかめの焼きそばと甘めのミートソースが絶妙に合い、給食に出てくるような懐かしさを感じられます。口休めのガリでさっぱりとリフレッシュできます。
 みかづきは、新潟市を中心に県内に店舗あるローカルチェーン。元々、古町にあった甘味処三日月がルーツ。創業者三日月晴三が東京の繁盛店で提供されていた焼きそばを軽食メニューに採用したことがきっかけ。1960年、普通の焼きそばでは面白くないということで、ミートソースと粉チーズをかけて、フォークで食べるというスタイルで提供しました。
 ちなみに長岡を中心に9店舗あるフレンドでもイタリアンが食べられます。これは、みかづきとフレンドの創業者が盟友だったため。フレンドですが、創業時は長岡饅頭本舗という屋号でした。
 ガリもフライドポテトも付いてくるのも特徴。軽食にオススメです。

 今回は、食事のために新潟バスセンターを訪れました。調べなかったら、行かないであろう意外な場所においしいグルメがあったとは驚きました。今後の旅でも、穴場スポットを訪れたいと思いました。

参考文献


いいなと思ったら応援しよう!

たびてく@一人旅ガチ勢
よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートは、よりよい記事の作成、クリエイター支援などnoteのクリエイター活動に利用させていただきます!