【結論】根室は海鮮が安すぎる
釧路から花咲線の電車に乗って根室に着いた翌日は、根室市内の観光地を巡るバス旅をしました。バスの待ち時間、お土産のために魚が買いたくなり、スーパーマーケットや魚屋さんに寄りました。魚の安さに驚かされました。
根室で水揚げされる海の幸
根室付近の海では、オホーツク海から親潮(千島海流)という冷たい海流がやってきます。タラ、カレイなど冷たい水を好む魚がすみます。スーパーマーケットを見に行くと、スナガレイは1匹90円、タラは3切れ入って300円という破格の値段でした。タラは、白子(タチ)、タラコが、どちらも100g78円で買えます。
買ったタラは、一晩塩漬けして、脱水させ、塩を洗い流してから、切り分けます。旨味調味料としてストックして利用しています。下の動画がきっかけで、タラの塩漬けをストックしています。ポルトガルのバカリャウに近いです。
バカリャウ、ジャガイモ(フライドポテトorポテトチップス)、ニンニクを炒めて玉子でとじて塩コショウで味付けします。それだけで、ポルトガルでは定番の「バカリャウ・ア・ブラス」という料理ができます。
花咲ガニが思ったより80%安い
花咲ガニは、根室半島(花咲半島)の太平洋側で獲れるカニです。詳細は、後日公開する記事に書きます。
花咲ガニ茹でられた状態で販売されていました。カニといえば、高級食材というイメージがあります。去年訪れた札幌の市場では、タラバガニが1万円前後で販売されていました。手軽な毛ガニでも5000円しました。
しかし、根室の魚屋さん「魚信」では、花咲ガニが100g180円でした(2024年5月上旬)。1匹500g程度のため、1匹1000円出せばお釣りがでます。2人で食べるのにちょうどいいサイズの花咲カニが集まっていました。釧路の和商市場、札幌の場外市場では、1匹5000円ほどします。その分、カニは大きかったです。
鉄砲汁用に切り分けられた花咲蟹は、1パック500円で販売されていました。鉄砲汁とは、根室で食べられている花咲ガニの味噌汁のことです。花咲ガニが半分入っていました。作り方もパックに書いてました。しかし、カニから思っているより塩分が出ます。そのため、塩辛く感じることもあります。お湯の量を追加したり、味見してから味噌を加えて味を調整しましょう。
ホタテも安い
ホタテは、北海道のオホーツク海側で豊富にとれます。日本のホタテの漁獲量の99%を北海道と青森県で占めています。天然は北海道がほぼ独占、養殖は北海道と青森県で約半分ずつ占めています。
身割れであれば、100g160円で購入できました。割れてないホタテの3分の1の価格です。一方、割れてないものは100g500円でした。本州のスーパーマーケットでは、解凍したホタテの刺身は安くても100g660円で販売されていました。割れていても味は変わらないので、非常にオトクでした。
生食用ですが、バター焼き、味噌汁の具材にもぴったりです。身をほぐしてチャーハンの具材にしても美味しいです。美味しければいいので、身割れを買いました。
必要な分のみ取り出して、自然解凍して食べます。ホタテは甘味が強いです。
実は春に旬を迎えるサケがいる
魚信では、内臓を取り除かれた状態の鮭が1匹販売されていました。鮭と言えば、秋のイメージがあります。しかし、春も迎える鮭が存在します。鮭は、本来、3年かけて生まれ育った川に戻ります。しかし、3年を待たず、春、日本近海に戻ってくる若い個体も存在します。春に戻ってくる鮭のことを「時鮭|《トキシラズ》」と言います。トキシラズは鮮度がよければ、刺身でも食べられます。釧路市にある和商市場でトキシラズを生で食べました。中トロそっくりでした。しかし、家庭では、生食用以外、生で食べることをオススメしません。トキシラズは、1匹7000円でした。
歯舞産の昆布
根室半島は昆布の産地でもあります。根室半島の先端部にある歯舞地区でとれる昆布は、「はぼまい昆布」と言われています。昆布が好きな花咲ガニが住み着くため、根室は花咲ガニが名物になります。
昆布を粉末にしただけの出汁の素、昆布を醤油に漬けた昆布しょうゆが販売されています。昆布、醤油をボトルに入れて放置すると、手作りの昆布しょうゆができます。
はぼまい昆布は、厚みがあります。昆布を水に浸すことにより、じっくり出汁がとれます。とろみが出ないように、弱火で沸かします。グルタミン酸あふれる出汁がとれます。
送料>カニ+ホタテ
魚信では、全国発送も対応していました。海鮮があまりにも安かったため、送料が妥当な価格にもかかわらず、高く感じます。2日あれば関東地方に届きます。海鮮は、持ち運びが難しいため、日付指定して宅急便を利用することをオススメします。
今回訪れた、魚信の公式ホームページは、こちらです。
根室の海鮮の安さに驚かされました。しかし、根室のグルメは海鮮だけではありません。次回、根室メシについて、話します。
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