おにぎりの日に肉巻きおにぎりの紹介(明日から使えそうな雑学付)
まとめ
・おにぎりの日は、日本最古のおにぎりの化石が発見されたことを機に、石川県鹿西町が地域おこしも兼ねて6月18日に制定。
・おむすびの日は、阪神淡路大震災を風化させないために「ごはんを食べよう国民運動推進委員会」が1月17日に制定。
・おにぎりとおむすびの違いは、特にない。
・宮崎県で食べられる肉巻きおにぎりは、甘辛いたれに漬け込んだ豚肉をおにぎりに巻き、オーブンでじっくり焼いたもの。
おにぎりの日
石川県鹿西町(現在の中能登町)によって地域おこしのために制定。鹿西町の「6」、米という漢字から「十」と「八」のごろ合わせ。毎月18日は米食の日として制定されており、そこに合わせて6月18日がおにぎりの日とされました。おにぎりの日誕生のきっかけは、1987年11月、鹿西町で日本最古のおにぎりの化石が発見されたこと。杉谷チャノバタケ遺跡の竪穴式住居跡から炭化した黒い石のような状態で発見されました。化石の名は、「チマキ状炭化米塊」。2000年もの歴史をもつおにぎり。おにぎりも2000年残ると思っていないでしょう。化石から当時の食生活など日常の風景もわかるのです。地域おこしのため、鹿西町では日本最古のおにぎりにあやかって古代米も栽培しています。
おむすびの日
ちなみに、おむすびの日は、1月17日。きっかけは1995年に発生した阪神淡路大震災。ボランティアによって行われた炊き出しで作られたおむすび。どこでもすぐに食べられることから、おむすびは炊き出しに最適。ごはんの重要性、ボランティアの善意を忘れないために設立されたのが「ごはんを食べよう国民運動推進委員会」。この委員会が震災を忘れないために制定されたのが、おむすびの日。
おにぎりとおむすびの違い
広辞苑によると、おにぎり、おむすびは違いが見られません。どちらも、握飯、おにぎり、おむすびと書かれています。呼び名が異なるだけで違いはありません。形も特に関係ありません。ただし、地域によって呼び名の比率は変わります。
肉巻きおにぎり
甘辛い醤油だれにじっくり漬け込んだ豚肉をおにぎりにまんべんなく巻き、オーブンでこんがりと焼き上げます。
今回訪れたお店は、「にくまき本舗」。肉巻きおにぎり発祥のお店です。1994年、居酒屋「雑食堂」を経営していた時、まかないとして誕生。当時は三角型でしたが、俵型に変更したり、箸休めと色どりのためにサニーレタスをつけたりするなど改良を重ねて現在の形に至ります。3年後に肉巻きおにぎり専門店をオープンさせ、人気が爆発し、現在では全国に高い知名度をほこるようになりました。素材、タレだけではなく肉の焼き方、巻き方、切り方など細かいところまでこだわりぬいた俵型の肉巻きおにぎり。1個330円とリーズナブルなところも人気の理由。チーズ、ネギマヨ、インドネシアの甘辛ソースのサンバルなどバラエティ豊富です。
今回はノーマルの肉巻きおにぎりを注文。甘辛いタレがご飯にも染み込みます。ご飯の硬さも絶妙で豚肉との相性抜群です。
参考文献
岩波書店 広辞苑第七版