長野県→富山県の県境またぎ旅【第三話】「扇沢駅で待ち時間の活用法」
結論
レストハウスで食事、総合センターでトロリーバス見学を楽しむ。
前回、松本駅を出発して、立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口にあたる、扇沢駅に到着しました。
今回は、扇沢駅周辺の散策がテーマです。
WEBきっぷで黒部ダム行きのバスを確保したものの、直近の便が空いておらず、80分、自由時間が誕生しました。バスの出発時間まで、日記を書きつつ、扇沢駅付近を巡りました。
【復習】まずは、乗車券を発行する。
最初に立山黒部アルペンルートの乗車券を発行することを忘れてはいけません。建物の入り口に、券売機、当日券売り場があります。
事前にWEB きっぷを買う場合、券売機で引換のため、QRコードが発行されます。ログインするか、スクショしてQR コードを準備します。バスから降り、券売機でQRコードを読み込ませて紙の事前予約券を発行します。
当日券は窓口で購入できます。しかし、売切の場合もあるため、事前にWEB きっぷを買うことをオススメします。
扇沢駅で80分間の休憩をとる
扇沢駅には、バス乗り場だけではなく、レストハウス、お土産屋さんがありました。お土産屋さんには、立山黒部アルペンルート限定のお菓子、キーホルダー、タオルなどオリジナルのお土産が販売されていました。
ダムカレーを食べる
当初の計画では、室堂バスターミナルでランチをとる予定でした。しかし、室堂に到着する頃には、レストランが閉まっているため、今回は、扇沢駅内にあるレストハウスで食事をとりました。
扇沢レストハウスの名物といえば、ダムカレーです。ダムカレーは、扇沢レストハウスで誕生したと言われています。ダムカレーについて、詳しくは別の機会で話します。
扇沢レストハウスのカレーは、欧風カレーとグリーンカレーの2種類がありました。今回は、両方味わえる2色カレーを注文しました。
ご飯がダムの堤防のように、盛られ、カレーを隔てていました。グリーンカレー側に、とんかつがポツンと置かれていました。
どちらも、本格的なカレーでした。欧風カレーは、深いコクが感じられる甘口、グリーンカレーはハーブ、スパイスが効いた辛口でした。
カレーだけではなく、ラーメン、うどん、そばもありました。長野県のご当地グルメ、山賊焼も食べられます。山賊焼について、知りたい方は下の記事をお読みください。
トロリーバスを見学した。
扇沢駅から3分ほど下ると、扇沢総合センターがあります。扇沢総合センターでは、1台のトロリーバスが展示されていました。
展示されているトロリーバスは、関電トンネルトロリーバスです。2018年まで扇沢と黒部ダムを往復していました。関電トンネルトロリーバスは、2018年の運行終了後、1台を残して全て解体されました。
1台だけ残され、クラウドファンディングによって、長期保存できるように修復が行われてから展示されています。外見だけではなく、車内に入って見学できます。
法律上は、電車です。電車のように、架線から電気を受けとる仕組みが見られます。運転席には、バスにはない、電気系統の表示が見られました。しかし、客席、車体はほとんど観光バスと変わりません。
尺の都合上、トロリーバスについて、次回以降お話しします。
※まれに現れる野生動物に注意!
扇沢駅の背後には、赤沢岳など飛騨山脈を構成する山々がそびえています。山々には、ニホンザルなど野生動物がすんでいます。時々、野生動物が降りてきて、目の前に現れることもあります。1年前、黒部ダムを訪れたとき、駐車場を右往左往動き回っていました。安易に近づくとケガをすることがあります。餌を与えてはいけません。
80分後、 扇沢から黒部ダムへ向けて出発。
信濃大町駅から扇沢駅に到着して80分後、扇沢駅を出発しました。出発15分前から、乗車する方々が集まり始めます。混雑時は駅から列がはみ出します。
5~7分前に改札が始まります。今回は、3台の電気バスが登場しました。7分間で最大200人を3台に分けて乗せ、定刻通りに発車しました。
電気バスしか通らないため、渋滞によって遅れることがありません。黒部ダムに向けて16.1kmの道のりを出発します。
3回に分けて長野県側から立山黒部アルペンルートへ入るまでお送りいたしました。
次回、いよいよ富山県へ足を踏み入れます。
お知らせ
立山黒部アルペンルートの連載は、次回以降、途切れ途切れの投稿になります。
10月27日~11月9日の読書週間、11月3日の文化の日など、この時期だからこそ投稿したい記事があります。旬のネタを提供するため、立山黒部アルペンルートシリーズは、しばらくお休みします。立山黒部アルペンルートが閉鎖される11月中の完結を目指して、途切れ途切れ投稿することをご了承ください。