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長野県→富山県の県境またぎ旅【第一話】「出発までに準備すること」を伝えたい。+α

結論

立山黒部アルペンルートを利用するときは、事前にきっぷを購入することがオススメ。


※情報だけ知りたい方は、「立山黒部アルペンルートを利用すれば、長野県と富山県を行き来できる!」という見出しまで飛ばしてください。

きっかけは、あるテレビ番組を観たことだった。

長野県と富山県の県境をまたぎたい。

やりたいことリスト2024

毎年10月、JRが販売している「秋の乗り放題パス」を利用した旅を計画していました。「秋の乗り放題パス」とは、10月第1土曜日~第3日曜日(毎年変わりますが、基本は15日間です。)のうち、連続する3日間、JR普通、快速電車、BRT、宮島フェリーが乗り放題という魔法のきっぷです。詳しくは下の記事をお読みください。

当初、2023年8月に実施した群馬旅でやり残したことを片付けるために、2024年版群馬旅を企画していました。

しかし、2024年9月16日放送のテレビ朝日系「帰れマンデー見っけ隊!!」を観ました。そのとき、2024年やりたいことリストに「長野県と富山県の県境をまたぎたい。」を書いていたことを思い出しました。

その結果、2024年版群馬旅を延期して、富山、名古屋、塩尻を三角形で結ぶ旅に変更しました。長野県と富山県の県境またぎ旅だけではなく、富山市から名古屋市まで縦断したくなったため、三角形旅になりました。富山市から名古屋市へ縦断したくなった理由の一つは、1週間後、明らかになります。

今回は、過去最長のシリーズ編でお送りします。

今回から、長野県から富山県へ直接ワープする方法について話します。つらつらと書いていたら、原稿用紙が数十枚埋まりました。一つの記事で収めることができない、数回に分けてお話をします。

時々、note主催のコンテストを中心に、ほかのネタを投稿するため、途切れ途切れ投稿することになることをご了承ください。

立山黒部アルペンルートを利用すれば、長野県と富山県を行き来できる!

長野県と富山県の県境をまたぐことのできる唯一の手段とは、立山黒部アルペンルートを利用することです。

長野県から富山県の県境は、北アルプス(飛騨山脈)を構成する3000m級の険しい山々を越えなければなりません。長野県から富山県に行くためには、自動車、電車であれば、新潟県または岐阜県を経由しなければなりません。しかし、4月15日~11月30日の昼であれば、長野県から富山県に直接行くことのできる手段があります

立山黒部アルペンルートとは、北アルプスの北側にそびえている、立山連峰を貫通する山岳観光ルートです。長野県大町市の扇沢駅〜富山県立山町の富山電鉄立山駅間の37kmを結びます。

毎年4月15日~11月30日に開通します。ただし、4、11月は、積もるほど雪の降ることがあるため、富山県側から行くことのできない場合があります。長野県側のみ予約を受け付けている場合があります。公式サイトの確認は必要です。

立山黒部アルペンルートは12~3月は、冬の厳しい気候のため、封鎖されています。北アルプスは、日本海側の季節風がぶつかるため、大雪に見舞われます。標高が高いため、-15℃近くまで冷え込むこともあります。

自然環境保護のため、自動車の乗り入れを規制しています。そのため、自分の車で県境を越えることはできません。立山黒部アルペンルートでは、6つの乗り物を乗り継ぐことによって、県境を越えることができます。

立山黒部アルペンルートの歴史

立山黒部アルペンルートの歴史は、1952年、立山開発鉄道を設立し、富山県が主導して立山黒部山岳地帯の観光開発を進めたところから始まります。1964年までに、ケーブルカー→バス道路の順に富山県側から標高2450m地点の室堂まで、交通手段を開通させました。一方、長野県側から、黒部ダム建設用の資材を開発するため、関電トンネルを開通させました。

その後、立山開発を官民一体となって行う方針に変更され、1964年、立山黒部貫光が設立されました。残っていた室堂~黒部ダム間の道路建設を計画し、自動車で誰でも気軽に行くことができるように考えられていました。しかし、環境保護団体などの反対により、富山電鉄立山駅~扇沢駅間は自動車の乗り入れを規制することになりました。

1971年までに、大観峰〜黒部平はロープウェイ、黒部平〜黒部湖はケーブルカーで結ばせ、立山黒部アルペンルートが全線開通しました。

立山黒部アルペンルート全線開通から52年が経った2023年は、71万人もの観光客も訪れています。海外から17.9万人も訪れています。

長野駅から富山駅へ行くなら、新幹線で行ったほうがオトク。

JR長野~富山駅間は、新幹線で移動すると、最速46分(かがやきを利用した場合)で行くことができます。指定席を利用した場合、片道7610円です。一方、立山黒部アルペンルートを利用する場合、待ち時間を含めると、2~3時間かかります。さらに、15870円(長野駅~扇沢駅間のバス、富山電鉄立山駅~電鉄富山駅間の乗車券込み)もかかります。新幹線で1往復できます。移動手段としては、新幹線を利用した方が安いかつ速いです。

立山黒部アルペンルートは経験投資である。

しかし、立山黒部アルペンルートは移動手段だけではありません。途中下車して数時間かけて移動してもいいと思えるほどの価値があります。景色、乗り物など、時間では買えない体験ができます。下の目的を達成するために、立山黒部アルペンルートを利用しました。

立山黒部アルペンルートを通過する目的

  • 6つの乗り物を乗り継ぎたかった。(特にトロリーバスに乗りたかった。)

  • 北アルプスの風景を堪能する。

  • カレーの食べ比べをする。

【重要】立山黒部アルペンルートは事前予約がおススメ

立山黒部アルペンルート内の乗り物の定員はそれぞれ決まっています。そのため、当日行っても乗ることができない場合もありえます。

事前にWEBきっぷを購入することをオススメします。WEBきっぷは下の公式サイトから出発希望日の前日15時まで購入できます。乗車予定日の10日前までに購入すると、通常より10%お得に買うことのできる早割きっぷが販売されることもあります。

最初に乗車する乗り物の時間のみ指定できます。長野県側は、扇沢~黒部ダム間を走行する電気バス、富山県側は、富山電鉄立山駅~美女平間を走行するケーブルカーです。

金土日祝日、特にゴールデンウイーク、夏休み期間、紅葉シーズンは平日でも混雑します。混雑時は希望する最初の出発時間の予約が埋まっていることもあります。

4、11月は、積もるほど雪の降ることがあるため、富山県側から行くことのできない場合があります。長野県側のみ予約を受け付けている場合があります。公式サイトの確認は必要です。


尺が長くなったため、出発する前の段階で止めます。

立山黒部アルペンルートを利用したい方がいらっしゃいましたら、「立山黒部アルペンルートを利用するときは、事前予約をしておくこと」だけ覚えていただければよいです。

次回、松本駅から黒部アルペンルートの入口に向けて出発します。


参考文献

谷川一巳,(2016),ニッポン鉄道の旅68選,平凡社


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