【かき氷の日】日光は、かき氷が名物になったのか?
7月25日はかき氷の日
カキ氷は、「夏氷」とも言われ、夏氷の語呂合わせから、日本かき氷協会が制定しました。
日本では、平安時代、貴族の間でかき氷が食べられていました。蜜は、あまづらという植物から作り出しました。清少納言のベストセラー小説、「枕草子」にも、かき氷が登場しました。かき氷は、江戸時代末期、庶民に広がりました。これは、砂糖と氷が手に入るようになったためです。昭和時代に入り、冷凍庫の登場することによって、かき氷機さえ買えば、家庭でも手軽に楽しめるようになりました。
昨年のかき氷の日は、台湾のかき氷について書きました。下の記事をお読みください。
日光といえばかき氷
2024年のかき氷の日では、栃木県日光市でかき氷を食べた話をします。日光といえばかき氷も名物の一つです。日光東照宮、二荒山神社など世界遺産を観光しつつ、休憩がてらかき氷を味わって身体を冷やすことも粋です。日光の天然氷を使ったかき氷に惹かれて食べたくなりました。
日光のかき氷が有名な理由
日光のかき氷の特徴は、天然氷を使っていることです。天然氷とは、専用の池に水を張り、冬の寒さを利用して作られる氷のことです。雨や雪が日光の山々に降り、幾重もの地層がフィルターの役割を果たすため、雨や雪融け水が地層に染み渡って、磨かれます。同時に、周囲の山の木々から養分が水に溶け込みます。ミネラルも豊富でおいしい水を贅沢に凍らせたものが天然氷です。
太陽の光が届かない場所で天然氷が作られます。氷は、冷蔵庫のない時代、モノを冷やすために重宝されました。明治時代、日本の主産業だった製糸業でも、氷が活躍しました。養蚕がさかんな地域では、蚕の卵を長期保存するために利用されていました。
日光市の中でも、世界遺産のある地域ではなく、中禅寺湖より北側にある戦場ヶ原など奥日光と呼ばれる地域で、天然氷は作られます。奥日光は標高1200m以上の高地のため、夏でも気温が上がりません。気象庁のデータによると、11月中旬~4月上旬にかけて、朝晩を中心に氷点下まで冷え込みます。8月でも平均最高気温は25℃です。平均気温は20℃前後と関東平野に比べると、涼しいです。日光の当たらない場所では、年中気温が低いため、凍った状態を保つことができ、保存にもぴったりです。
日本のかき氷は水を凍らせてシロップで味付けする
かき氷を食べると、日本の水資源の豊かさを実感します。日本のかき氷は、水を凍らせただけの氷を削ります。一方、海外では、牛乳などで味付けした氷を使います。
シロップは、屋台では、色と香りをつけただけのシロップがズラリと並んでいます。令和時代、かき氷専門店が登場したり、喫茶店でも創意工夫が施されたかき氷を多く見かけます。
果物から作った天然のシロップが流行しています。栃木県と言えば、イチゴです。とちおとめ、スカイベリー、とちあいかなど品種があります。イチゴなどの果物だけではなく、抹茶もあります。さらに、練乳だけではなく、ホイップクリームをたっぷり乗せたり、上からココアを振りかけて化粧したり、進化し続けています。容器からあふれ、迫力満点です。
暑い夏、喫茶店などに避難してかき氷を楽しみたいです。日本各地のオススメのかき氷がありましたら、コメントで教えていただけると嬉しいです。
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