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垢が取れた日【サウナしきじ】
静岡県清水市にて、今日は10km先である【サウナしきじ】へ向かう。
サウナーの聖地と言われている【サウナしきじ】わたしもドラマサ道でその存在を知り、一度は訪れたいと思っていた。今回の旅の予定ではなかったのだが、思いがけず近くまで来ていたので即決!行こう!
あえて自分の感受性のみで楽しみたいと思ったので、事前のネット検索情報収集はしなかった。ただ水風呂だけは最高にいいと知っている。楽しみだ。
ここが聖地【サウナしきじ】
迷う事なし、速攻で入口へ。下駄箱から男女別のようだ。券売機で券を購入した直後、あたふたしてしまった。受付の方が丁寧に説明をしてくださった。下駄箱の鍵とロッカーの鍵を交換する。ほっと安心。
脱衣所は狭い。でもロッカーはかなり大きい。そして、それと同じ番号で、タオルや小物を置く棚も浴室入り口すぐに用意されているのでありがたい。
バスタオル、タオル2枚、館内着がセット。アメニティも十分揃っているので手ぶらOK。もちろんドライヤーも無料。
浴室へ!
まず薬湯の香りでいっぱいだった。わたし個人的にはよもぎの香りが強く感じた。懐かしいな。故郷の笹団子を作るとき、おばあちゃんよくよもぎ摘んでたな。薬湯も暑すぎずちょうどいい。薬湯サウナ(蒸しサウナのような)もあり、交互に入ると、花粉症などにも効果があるらしい。
薬湯を楽しみ身体が温まったところで、サウナへ!!
入った瞬間、ん?意外とぬるいかな?と温度計を見たら88℃であった。でも少し上がり92℃。男性湯よりも少しぬるくしてあるらしい。
でも濃い茶色のウッドの空間。この濃い茶色が暗さを一層強めてくれて秘密基地にいるような感覚。TVはあるが気にしなければ、1人で暗い中一筋の光がある森を見つけたような気持ちになる。
10分もいればじわりと汗が出る。どろっとした汗だからこれは効いている。
そして、水風呂へ。
冷たい!そしてクリア!綺麗!飲める水風呂、確かに匂いも味もクリアだ。本物の天然水だ。水風呂を楽しみながらも飲んでも楽しめる。こんな水風呂は初めてだ。世のサウナー達が惚れるのが分かった。3セット繰り返した。とても満足だ。
「垢」が取れていく。
旅をしながらこうして新しい体験をすることは嬉しい。わたしは今回「ひとり孤独を知る旅」だと思っていた。孤独を感じる時は、楽しい、嬉しい体験を誰かと共有できない時。逆に、いくら自分自身で幸せだと思って生きても、誰かとそれを共有出来なければ、幸福度は半減するのではないかな?と思う。独りがいいと思って生きても、それはわたしにとって最終的には違って意味を持たないのだ。
美味しいものを食べたら、あの人と食べたい。
綺麗な景色を観たら、あの人と観たい。
「あの人」こそが自分にとって大事な人。
「孤独を知る旅」ではないのだ。
またひとつ自分の「垢」が取れた。毎日ひとつずつ何かを感じて、「垢」が取れていっている。
わたしにとって「孤独を知る」のではなく「自分を知り捨てる旅」なのかもしれない。