卵と米と油。炒飯の話
朝目覚めて、ベットの上で仰向けになり呼吸を整えてみた。
目を軽く閉じて、自分の呼吸だけに意識を向ける。
吸う息の倍、息を吐く。
なんちゃって瞑想だ。
気が向いた時にいつもなんちゃって瞑想をしてるのだが、今日はなんだか調子がいいみたいだ。
そのまま起き上がり、カーテンを開ける。
あぐらをかいて、再びなんちゃって瞑想をした。
吸う息4秒、吐く息8秒。なかなか8秒までいかなければ6秒。無理はしない。
5分はできた。今日は上出来だ。
瞑想は心の筋トレだ。
以前から瞑想には興味があり、マインドフルネスを少しずつ勉強している。
なかなかうまく瞑想は出来ないが、続けることが1番なので、無理せずやろうと思う。
目覚めがスッキリしたところで、白湯を飲みつつ、ぐーたら。
お腹が空きそうだ。朝昼兼の食事は何にしようか。
やっぱりここは炒飯だよね!←簡単早いから。
チャーハンを作るコツはたったのふたつ。
スピードと調味料を用意してからのスタート。
冷蔵庫探索。
具材は春菊とピーマンに決まり。ネギがないので少し香味っぽいクセの強い野菜が欲しかった。
あとは鯖缶。鯖缶は炒飯におすすめ。
チャーハンは残り物野菜で作れる無限レシピ料理だ。
春菊とピーマンを細かくカットする。卵2個を割ほぐす。調味料を準備。本日は、塩胡椒、鶏ガラの素、醤油。
ご飯2杯分を用意して始めよう!
いつものように中華鍋を煙が吹くくらいガンガン熱する。油を馴染ませて、卵をじゅわ。ご飯投入!リズムカルに鍋を振り、カンカンと頭の裏で卵が覆い被さったご飯を優しく叩く。
町中華料理屋さんって中華鍋の振る音と頭を叩く音と言ったらそりゃつまみにもなるくらいのBGMだと思う。
このリズム感は大事だろう。スピーディに作るコツに繋がる。
そもそもの話。1番大事なことを忘れていた。
「リズムカルに鍋を振る」ことに当たって、ご飯を入れすぎてはいけない。
この卵とご飯の量、付け加えるなら油の量も大事だ。
先日、チャーハンを2人分作る際、横着してしまいご飯を1.5合分を入れてしまった。なのに卵は2個しか使わず。
もちろんうまく中華鍋を触れず卵と油と米が混ざらずベッチャリ、そして何故か焦げた。
うまく鍋が振れないから味も馴染まないのだ。
ここで、初心にかえり横着をしてはいけないなと思った。
中華鍋で作る意味。油が大事な役割を担う意味。
そして今!わたしは初心にかえり、いざ春菊ピーマンチャーハンを作る!!
シャンシャンシャン
カンカンカン
シャンシャンシャンカンカンカン
繰り返されるBGM。わたしが奏でるBGM。
そして再びラードを加えてチャーハンをコーティングしてあげる。
味見をする…うん、いいね!
今日のチャーハンは大成功!チャーハン作るのは数分だが、この素晴らしい完成に至るまで準備と緊張を強いられる。わたしは今、自身の緊張に勝ち、自分オリジナルの美味しいチャーハンを食すのだ!
この卵とご飯と油の最高なる高め合いのコラボ。基本の調味料さえしっかり揃えればあとは何の食材でも構わない。
わたしはいつでも無限レシピとなる料理が好きなのだ。