傷痕のメッセージ
書名:傷痕のメッセージ
著者: 知念 実希人
出版社:KADOKAWA
発行日:2021年3月12日
読了日:2021年3月13日
ページ数:352ページ
3月 :4冊目
年累計:18冊目
知念先生の作品にハズレなし。
今年読んだ中では一番面白かったです。
医療ミステリー、今回は病理医です。
医師の千早と病理医の友人・紫織と
協力して、胃に刻まれた暗号を解いていく。
なぜ胃にメッセージが残されているのか?
そのメッセージに隠された秘密は?
ラストの展開は予想を裏切る形で驚愕でした。
きっと、犯人はこの人だろうとか
こういう展開で終わるんだろうなっていうのを
何段階も飛び越えての着地。
だた、その非連続な着地にも納得がいくものでした。
点と点が繋がり、線となり最後は面になる。
そんな感覚です。
人物描写も細かくてそれぞれが生きてきた人生や
感情が理解できるくらい丁寧に書かれてます。
28年前の事件と今が繋がる瞬間も見事。
話の内容自体も面白いし
ミステリーとしても読み応えがある
構成としても抜群で読者を惹きつけるものがある。
今回の作品は私の中では結構特別な1冊になったかもしれない。
親子とは何だろう?
血の繋がりだけでしょうか?
そんな事も考えされられる1冊。
この本については家族にもプレゼントしました。
それくらい良かったです。
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