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第1回 最悪の状況を想定する

こんにちは。水谷です。
私たちはTeamTreeという、子供たちに勉強を教える事業を立ち上げ、独立起業しました。
本日から定期的にTeamTreeの事業に関するblogを書いていきます。
目的は2つあります。
① 我々の活動を知っている方に、少しでも楽しんで頂けるコンテンツをご提供すること。
② 起業するにあたっての自分自身の気付きを言語化し、整理すること。

主目的は①なので、今後TeamTreeオフィシャルLINEでもblogの内容を紹介をしていく予定です。TeamTreeオフィシャルLINEへの登録はこちらからお願いしますm(_ _)m
https://lin.ee/t1SCcrS

第1回のテーマは、「最悪の状況を想定する」です。
これは、最近私が感心した言葉で、究極のポジティブ・ワードだと思いました。
「最悪の状況を想定するってネガティブなんじゃないの?ポジティブなの??」と思われた方もいるかもしれません。具体的にどういうことを言っているのか、私がこの言葉を聞いた経緯を説明しましょう。

これは、私が知人のAさんから聞いた話です。Aさんは読書家で教養のある、大変に頭の良い方です。ただ、あまりメンタルはポジティブではなく、気分の浮き沈みが激しい人でした。目標や理想に向かって努力しているのに思うように結果が出ない時や、周囲の人から良い反応がもらえなかった時は凹んで暗い気持ちになるようです。
でもまあ、これは当然ですよね。これを読まれている方も、皆同じような経験があると思いますし、私もめちゃくちゃあります。
そんなAさんですが、1人心から尊敬している人がいました。(仮にBさんとします。)
Bさんは、決して運が良い方ではなく、Aさんからみても結構いろいろ悲惨な目にあっている人だったそうです。しかし、不思議とBさんはいつも晴れやかでした。自分なら耐えられないようなひどい状況でも、「しょうがないね、さあ次!」と割り切ってニコニコしていたそうです。
Aさんは不思議でした。「この人のメンタルどうなってんだ…」と。まさにメンタルお化けですよね。
Aさんはある時Bさんに、「Bさんって、なんでこんな最悪な状況になっても、いつも前向きでいられるんですか??」と聞いたそうです。するとAさんは笑って、こう答えました。
「簡単だよ。最悪な状況になった時の計画も予め立てているからね。」
Aさんはハンマーで頭を叩き割られたかのような衝撃をうけたそうです。
この話を聞いた私も衝撃を受けました。
 
私は昔から、就活本や自己啓発本などで、「120%理想の自分を思い描こう」、「夢は実現する」、「最高の状態を描き続けよう」と言われてきました。キラキラした目標を立てると、自動的にそこに辿り着くように人間はなっている、というお話も聞きました。私はこれらの言葉を長らく信じてきました。いや、信じようとしていた、というのが正しいかもしれません。
ところが、冷静に考えると現実は違いますよね。たとえどれだけ準備し、全知全能を傾け、情熱を注いでも、最終的な結果はコントロールできません。自分がやった仕事に対して、どのような反応で報いるかは他者が決めることであり、自分にはどうしようもありません。それどころか、もしかしたら、明日とんでもなく理不尽なことが起きて、そこで命を落とすことだってあり得ます。
キラキラした目標は、それはそれで大事です。自分の理想を思い描くことは、行動のモチベーションになります。最悪な結果しかイメージできなければ、きっと行動に移すことすらできないでしょう。でも、今になって思うのは、「キラキラした目標だけでは足りない」ということです。キラキラした目標、夢、理想を描く状態は精神的に高揚しますが、言わば幸せの前借りであって、借金のようなものです。「自分ならできるはずだ」と信じて突き進んで、そのとおりにならなかった時、容赦なく借金は取り立てられ、絶望します。

今は、「理想の状況を思い描く」ことと同じくらい、「最悪の状況を想定する」ことは大切だと思っています。最悪の状況を想定することは、「やるか、やらないか」を判断するために行うのではありません。
あくまで、どんな最悪な状況が訪れても「自分はハッピーだ」と言えるための心の準備をしておくこと、これが大切なのだと思います。

スティーヴ・ジョブズは有名なスタンフォード大学のスピーチで、「死とは、生命の唯一かつ最高の発明だ」と言いました。死を恐怖し、死を遠ざけて生きようとするのは人間の本能です。しかし、死を受け入れ、死に向かう覚悟を持つことが、一番さわやかに生きられる方法なんじゃないかな、と思います。常に最悪の結果を想定する習慣を持つことで、死に向かって生きる覚悟を持つことに繋がるような気がしています。

今後、起業にあたって、色々な期待と不安を抱えて、たくさんのことに挑戦していくことになります。その時には明るい目標を立てるだけでなく、「最悪どうなるのか」を常に想像し、「そうなったらどうする?」を考えていきたいです。

皆さんは、自分自身がどのような状況におかれたら「最悪だ」と思うでしょうか?
また、そのような状況になったときでも、「自分はハッピーだ」と言えるでしょうか?

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