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クッキング・ヒストリー🔥 【デザート🎂】

 ボーナスステージへようこそ🎮✨
こちらは、年内最後のお仕事(👀目玉企画)を終えた、B.B団員たちの呟き部屋です〜。

おや、何のこと?と思った方でも楽しんでいただける内容ですが!是非、下記のバックナンバーを参照いただけますと幸いです💁‍♀️

▶︎クッキング・ヒストリー🔥【メインディッシュ🍗】
▶︎ クッキング・ヒストリー🔥【メインディッシュ🐟】

料理企画を終えて…

まずは料理担当🧑‍🍳の感想から〜。

可愛や🍎より(🇮🇹×近世)

「マンマの味、野菜たっぷりミネストラ」

©︎teamB.B

 今回テーマ、かなり苦戦しました💦現代でこそ日本人にも親しみのあるイタリア料理ですが、近世のカードを引いた瞬間、「統一前」の三文字で目の前が暗くなりました笑 中世でも、近代でもない。歴史的にも絶妙に捉えづらいフィールドに戸惑いながら、根気強く関連書籍を読み進める中でイタリア🇮🇹✖️近世を自分なりに定義づけできたのではないかと。

 最後まで、これぞ近世のイタリア料理!というレシピ📖には辿り着けませんでした。それもそのはず、当時はまだ統一された「イタリア語」はなく、それぞれ地域の方言を使用、料理においても各地域に独自の地方料理が存在していたのみ。食材や調理方法に関する共通認識はなく、言語の違いから他の地域のレシピを理解することは不可能でした。要するに、近代に入るまでイタリア料理という概念は存在しなかった、というのが今回のオチです🤦‍♀️笑

 イタリア統一運動に参加した文筆家、ペッレグリーノ・アルトゥージは、イタリア料理の体系化を試みるレシピ本を執筆し、統一国家としてのイタリア🇮🇹確立へ大きく貢献しました。そんな彼は、ミネストラのレシピを紹介する項で、以下のように記しているのですよ💁‍♀️

読者諸氏も、地方の好みや地元で手に入る野菜によって、好みのままに改良されたし。(アルトゥージ、96頁)

©︎teambb_history

 この言葉を読んで、心がパァッ✨と明るくなりました。国家統一はあくまで政治的なもの。料理など地域に根付いた文化は無理にまとめるのではなく、互いに生かし、尊重し合う。この明るくオープンな風土こそ、イタリア🇮🇹のアイデンティティかもしれません。皆さんも私のレシピに囚われすぎず、お好みで楽しみながら作ってみてくださいね!Ciao!👋🏻

ぬばたま🌙より(🇺🇸×現代)

「お豆のチリコンカン」

©️teamB.B

 アメリカ×現代と聞いて、ハンバーガー🍔やホットドッグ🌭などのファストフードが思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。今回はクッキング編もあるということで、これらのプロのお店のクオリティには遠く及ばず…というわけで、ファストフードはまたの機会に譲ることとしました🙇
 アメリカ料理、調べてみるとやはり地域ごとの特色が表れており、どれも興味深いです🥸機械化・マニュアル化が進み合理的かつ普遍的なファストフードと、各地域の特色が表れた地元の家庭料理🏠どちらも味わえるのが現代アメリカの醍醐味かもしれません。今回はテクス・メクス料理に挑戦しましたが、他にも様々なジャンルがありますので、ぜひ作ってみたいと思います。

Slytherin🐍より(🇯🇵×近代)

「ボイルド・ビーフ三日料理とお米のプデン」

©️team_B.B

 1番の感想は、料理ってやっぱり科学だなって思いました。明治時代のベストセラー『食道楽』(村井弦斎)を読んでいると、当時は冷蔵庫もなく、IHもなく、ミキサーもなく、スーパーもなく…と現代に無いモノ尽くし。

 でも一昔前の「ちょっと不便な時代」だからこそ、食材を長く美味しく保つ方法やちょうど良い火加減とそのメカニズム、調理具の形状の理由、肉や卵の選び方など読んでいてハッとさせられる発見が沢山ありました。👀📝

 また当初「日本×近代」のテーマでくじを引いた時、これは当たり🎯だとレシピ調べで相当ワクワクしていたのですが、『食道楽』のレシピは思ったより奇抜でなく、料理のイロハを当時のハイカラな和洋折衷料理で学んでいるようで不思議な感覚でした。

 もちろん、初日の「ボイルド・ビーフ山葵ソース添え」を筆頭に上手く出来た料理はすごく美味しくて、またイチボ1kg買って作ってみようと思います。1人暮しのちょっと贅沢したい日に…😂

 ちなみにこの写真の添え物のポテトは、茹でたあとにフライパンで少し炒めて水分を飛ばしてから、バターとパセリ、塩胡椒で炒め直しています。「ほんのひと手間」が家庭料理を美味しくする魅力とメカニズムを、明治の料理から学びました!🎓

感想コーナー

 1年間お疲れ様🍵の労いも込めて、メンバー同士で感想を言い合いましょう!

「マンマの味、野菜たっぷりミネストラ」(🇮🇹×近世)

Slytherin🐍からメッセージ

 当初、可愛や🍎さんから中世イタリアの食事療法の本について調べていると聞いた時、「⁉︎」と着眼点の独特さに驚きました。かくいう私もその辺の食事事情に興味があって、実は大学院時代に「健康全書」の挿絵を調べていた(メインは動物の図像)過去があるので、つくづく変わったところで似てるな、と感動しました…🥹

 料理の記事ですが、歴史的背景(トマト🍅が17世紀大航海時代に持ち込まれる前のイタリアでは、まだ食べられていなかったことや、健康療法の側面でむしろ貧しい庶民の食事を貴族が見習っていたことなど)をピンポイントで押さえたわかりやすい記事❗️👏

 そして写真も、ハート型に野菜を炒めるなど工程の美しさを重視して、盛り付けではお皿の周りのオーナメントまでこだわる輝かしいセンスが見られました✨料理ってただ美味しければそれで良い、なんてことはないですもんね。

 B.B団はそれぞれ離れた場所で活動していますが、今回の料理企画ではレシピを事前に共有したり、料理を作った結果発表をクスクス🤭ワクワク💓楽しんだり。個食でも、なんだか「食の歴史」という枝に繋がって、料理の魅力を深められた気がしています😳

「お豆のチリコンカン」(🇺🇸×現代)

可愛や🍎からメッセージ

 チリコンカン🇺🇸の調理法がどことなくミネストラ🇮🇹に似ており、楽しく拝見しました👀特に、豆🫘がポイントでしょうか。17世紀頃、新大陸からヨーロッパに豆🫘が伝わったことは先述のとおり。チリコンカンにたっぷり投入🫘、原産地🇺🇸の貫禄を感じました…!
 歴史との関わりも面白かったです。植民地時代の長かったアメリカ🇺🇸、現代に色濃く残る文化の多様性はイタリア🇮🇹との共通点です。1872年〜GDP世界一位🏆のアメリカ🇺🇸ですが、節約を意識した時代があったのですね💭
 味付けのハプニング💥も自宅にある調味料で臨機応変に対応しており、付け合わせは白米🍚!現代料理ということもあり、歴史の再現にとどまらず日常生活との融合が自然に行なえている点、流石です。几帳面な性格のぬばたま🌙さん、盛り付けも美しいですね🍴✨

「ボイルドビーフ三日料理とお米のプデン」(🇯🇵×近代)

ぬばたま🌙からメッセージ

 記事を読んで、近代日本の家庭では、西洋料理は和洋折衷型として受け入れられたと知り、とても興味深い記事でした🍳今回紹介されていた和洋折衷料理の中でも、そうめんのシチューや魚のサンドヰッチ、抹茶ポテトー等々、当時考えた人の斬新な発想に驚かされました!
 そして実際に作ってくれた料理、まず牛の塊肉🍖のインパクト💥が強く、一気に引き込まれました。『食道楽』など当時の文献をもとに、歴史に忠実に作るのは大変だったはず💦出来栄えはどれもとても美味しそうで、品数の多さにも驚かされました!何より、山葵ソース、マイナイソース、お米のプデンなど、初めて見る食材や料理に果敢に挑戦しているのがSlytherin🐍らしいです👏

オマケ

 レシピ公開時に、実は今回取り上げた国(🇮🇹🇺🇸🇯🇵)の時代区分について、改めて調べて整理した上で企画スタートを切りたかったのですが、そんな余裕なく駆け出してしまいました🙈

 古代、中世などといった時代区分については、国ごとにバラつきがある他、歴史書の著者によっても見解が異なり、時代の境界のキーとなる出来事を整理するのに大分時間がかかりました。⌛️⏳⌛️

 企画も無事完遂しましたが、デザート編ということで軽い気持ちでご覧いただけると嬉しいです☺️それでは、時代区分についてちょこっと調べた結果の共有〜🕊️

©️team_B.B
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