組織の生産性を高める秘訣
行動コミュニケーション学は、行動とコミュニケーションに焦点を当てて開発されたプログラムです。
行動は多重性知能を用いていますし、それとかけ合わせるように脳の認識の違いを通してコミュニケーションの違いを教えています。
これは、組織におけるコミュニケーションコストをいかに削減することができるか、行動する時間をいかに短縮して生産性を上げられるかに活用します。また、営業においてもその人の持っている脳力を高めることを通して、売上の増大、モチベーションを高めることができます。
組織の現状を知るためには、リーダー育成の7つのステップというフレームワークを理解する必要があります。今回は第3ステップの思考の質を高める秘訣になります。
第3のステップは思考の質を高める
思考の質を高めるために必要な要素は、「目的やビジョンの共有」と「信頼関係が築けているか」を確認する必要があります。
もうおわかりだと思いますが、安心してアイディアを出すためには信頼関係が一番です。ではどのようにして、信頼関係を築く事ができるでしょうか。
それはコミュニケーションです。相手の話を聴くことができるとコミュニケーションが円滑になりますよね。もちろん、そのためにも言行一致や有言実行なども信頼を築くためには必要です。
信頼される人になる
信頼できないのは自分の中の問題ですが、同時に自己確立されていないと信頼できない存在になります。相手から奪う言動が多いからです。ですから、まず自己確立が重要なのです。
そして信頼される人になることに焦点を当てていきましょう。
信頼される人の最大の特徴は「どんなことがあっても受け止めてくれる人」です。クレーム処理で上手くいくのは、相手の話を聴き、受け入れることです。これは、自己肯定感を高める関わり方で解決できますし、これさえできていればほとんどの問題は解決します。
その方法とは、そばに行き、話を聴き、承認し、して欲しいことを行うことです。それによって、ほとんどの問題は解決されるだけでなく、信頼される人になります。
受け入れ合える環境の整備
受け入れられる環境は、実は信頼できる環境を作ることです。受け入れる環境が作られていると自分の意見を言えるようになります。それによって、コミュニケーションが取りやすくなります。チームビルディングのファシリテーションスキルが必要になります。場を作る技術です。つまり、前述した「関係の質」を高めることが重要です。
では、どのようにすれば場を作ることができるでしょうか。実は人々からでているエネルギーをコントロールするだけでいいのです。その場にいる人たちのエネルギーレベルを合わせることです。これを表現するのは難しいので、アクティビティ(体験教育)を通して実感していただいた方が理解しやすいです。失敗を受け入れつつ、一人ひとりのパフォーマンスを上げていくファシリテーション力が必要です。
もう一つ知識として知っておかなければならないのが、脳の認識の違いによって出すエネルギーに差があることです。これは行動コミュニケーション学を学ぶと理解できます。同時に、違いがあるものの目的やビジョンに向かうときにフローにすることで、同じエネルギーを出せるようになります。ここもチーム全員、関わる人たちが信じられるかです。このエネルギーの違い、波動によって状態が変わることを行動コミュニケーション学では教えています。
イメージの違いを知って信頼を深める
しかし、ここで潜む罠は、言葉=意味が一致しないことです。言葉と言葉の意味が違うことに薄々知ってはいても具体的な違いは知らないのです。それによって異なった意味にとり、コミュニケーションコストが高まり生産性が落ちるのです。
ここに気付いている人は残念ながら少数です。ほとんどの人が自分と同じ思考だと思い、自分が正しいと思っているからです。もし、認識している言葉の意味が違ったら、伝わっていることが違うのです。それを解消するために必要なことは「確認」です。
一手間かけることでコミュニケーションコストを削減し、信頼される人になるのです。
仕事に対する高い基準を持つ
思考の質を上げることは、信頼を築くことと同時にもう一つ必要なことがあります。それは、仕事に対する高い基準を持つことです。信頼するためにも信頼されるためにも妥協しない姿勢で目的やビジョンに向かって歩む事です。
時には対立を生むかもしれませんが、より良いものを開発しようとした結果なのです。
この高い基準を持つことと、低い基準の違いは「損して得取れ」です。この発想を他で表現すると「たらいの法則」とも言われます。相手に与えることを通して自分の所にかえってくるという発想です。この認識はとても重要で、誰が正しいかではなく、何が正しいかを明確にすることができるようになります。ですから、思考の質が高くならないと難しいのです。
仕事に対する高い基準は、経済を生み出す仕組み、組織の関係である第二のステップであるGive&Takeの世界です。与えたら与えられる世界で、流通が起こるのです。それによって、与えられたら返すという仕組みが信頼を築き上げる秘訣です。この思考の質が高まらない限り、信頼は生まれません。そのためには、トレーニングが必要です。研修を受け続けることで、この思考を高めることができるようになります。
生産性を高める秘訣は「信頼関係を築くことでうまれる思考の質」を高めることです。
・あなたとあなたが関わる人との信頼関係は築かれていますか?
そばに行き、話を聞いていますか。
承認し、その人のしてほしいことをしていますか。
・言葉の意味を確認していますか?
(特に「任せるよ」という言葉の意味を理解していきましょう。)
・目的やビジョンを共有していますか?
・目的を達成するための目標が明確にイメージできていますか?
それを共有するための時間を取っていますか。
・チームとしての違いを理解し、目標を達成するための第二章限の時間をとっていますか?プロジェクトチームをビルディングする時間をとっていますか。
続く
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