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組織の生産性を高める

行動コミュニケーション学は、行動とコミュニケーションに焦点を当てています。組織におけるコミュニケーションコストをいかに削減することができるか、行動する時間をいかに短縮して生産性を上げることを目指しています。

前回の続きとして、リーダー育成の7つのステップから現状を理解し、生産性を高めていきましょう。

7番目のインティグリティとは

実際に人材育成の7つ目のステップになりますが、ゴールイメージを共有するためにインティグリティについて先に述べておきます。
インティグリティとは、「人徳、清廉潔白、一貫性」「現実に応える能力と成長へ導く人間力のこと」を意味しています。

人材教育のあるべき姿として、日々自分自身を確認するために、また相手に対してどのように行動しているかをSOAPを使ってジャーナリングすることで、自分自身の人間力を高めることができます。

具体的なインティグリティの要素は

インティグリティとは、人の弱みに焦点を合わせることなく、人の強みを引き出す者です。

一つ「私は人の強みを引き出す者」です。
あなたは今誰の強みを引き出していますか?
※私たちは人の弱みに焦点を当てて、相手を攻撃することで自分を守ろうとします。そうではなく、どれだけ相手の強みに焦点を当てることで関係性を高めていきましょう。

インティグリティとは、冷笑家ではなく、共によろこびあうことの出来る者です。

一つ「私はよろこびあうことの出来る者」です。
あなたは誰とよろこびを共有していますか?
※人の意見を聞くことができなかったり、プライドが高い人に冷笑家の人が多いように思います。一緒に喜び合える人になりましょう。

インティグリティとは、誰が正しいかではなく、何が正しいかを判断できる者です。

一つ「私は何が正しいかを判断できる者」です。
あなたの今の判断は、誰が正しいかでしたか、何が正しいかでしたか?
※研修で赤黒ゲームというのがあります。正解を知っていても、どうしても大きな声の人に押されて、誤った判断をすることがあります。何が正しいかを判断出来るものとなりましょう。

インティグリティとは、頭脳を優先するのではなく、人格を重視する者です。

一つ「私は人格を重視する者」です。
あなたの今の判断は、人格を重視していましたか?
※成果主義を導入した会社で、人間力のあるマネージャーを解雇しました。その後の会社は一時的な目標達成はできたが、次世代のリーダー育成に失敗しましたし、殺伐とした社内雰囲気になり、新しい発想が生まれなくなりました。頭脳を優先するということも大切だとは思いますが、むしろ人格を重視していきましょう。

インティグリティとは、有能な部下を恐れることなく、有能な部下の力を借りる者です。

一つ「私は有能な人々を用いることが出来る者」です。
あなたは有能な部下(上司)の力を借りていますか?
※有能な部下を恐れるとコミュニケーションコストが高まります。相手を無視してしまいますし、相手をコントロール下に置くために関係性が悪化し業績が下がってくるのです。部下の力を信じ、活用しましょう。

インティグリティとは、自らの仕事の基準を低めず、高い基準を持つ者です。

一つ「私は自らの仕事に高い基準を持つ者」です。
あなたはどのくらいの基準で仕事をしていますか?
※実はこの高い基準で仕事をしていくことになると、チームの発達段階が変わってきます。質を上げるためにストーミングが起こるのです。このストーミングが終わると、トランクフォーミングに移行して圧倒的な成果を生み出すのです。高い基準で仕事をしていきましょう。

インティグリティとは、自分の必要を満たすためではなく、他者の必要を満たすために行動し努力する者です。

一つ「私は人々の必要を満たす者」です。
あなたは人々の必要を理解し、満たすことをしていますか?
※イノベーションを起こすためには、人々の必要、苦しみ、今後起こる必要性を理解する必要があります。同じものを作り続けていても、革新することができる秘訣は、今とこれからの必要を満たすことです。人々の必要を見つけて努力していきましょう。

インティグリティ宣言

私たちはインティグリティを目指し、組織発展のために全力を尽くします。

インティグリティ宣言は、エンゲージメントを高め、理念浸透やクレド、行動指針などの前に個と組織文化の前提となる規範が「インティグリティ宣言」です。

第2のステップは、関係の質を高める

第1のステップは、自己確立としました。まずは自分を認めて、他者を認めることで多くの問題を解決出来ます。しかし、それは個の領域でもあり、自分で自分を認め、受け入れる必要があります。

第2のステップは、関係の質を高めることです。これはチームビルディングの考え方が必要となります。

チームを形成するために必要なことは・・・
目的やビジョンを明確にし、それに沿った戦略的な計画が必要です。実はこの目的やビジョンと戦略的な計画がないとイメージがうまれないのです。

イメージがうまれるとどのように行動すべきか、自分の役割が明確になります。自分の役割をチーム全体のために行うことで、質の高いチームができます。

さて、ここで行動コミュニケーション学との関係をみていきましょう。行動コミュニケーション学は、脳の認識の違いと多重性知能を使っています。多重性知能で自分のことを知ることができます。このチェックこそが、それぞれの強みを引き出す目安になるのです。
この脳の認識の違いと多重性知能を通して、役割が明確になることで高いモチベーションを維持しやすくなるのです。自分に合った働き方になるので、情熱がうまれやすいのです。

関係の質を高めるために

関係の質を高めるためには、目的やビジョンを明確にすること!それに基づく戦略的な計画を立てること、役割を明確にし、それを実行することです。

関係の質を高めるためには、一緒に行動することが求められます。もちろん、脳の認識の違いによって、一緒に行動することも違ってきます。
本氣になって戦いに臨むように行動するタイプもいれば、一緒になって楽しもうとするタイプもいます。また役割として淡々と行動する人もいれば、熱く行動するひつもいます。この違いが思考の違いであり、この違いを受け入れつつ関係の質を高めるためには、やはり目的やビジョンにそれぞれが向く必要があるのです。

行動コミュニケーション学は、この言葉の意味の違いを教えているので、コミュニケーションコストを改善することができ、関係の質を高めることができるのです。

恐れることなく、関係の質を高めましょう!

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次回に続く

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