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【薬膳編】五行学説8 ☔”長夏”をひもとく


長夏とは

いわゆる、梅雨の時期のように湿度が高く
ムシムシとして
雨の日が続くような気候のことです。
夏と秋の間にある時期になります。

湿(しつ)

長夏の主節気で、自然界の『つち』に属し
五臓の『』に通じています。
邪気は『湿邪』になります。

湿邪とは何ぞや

・ 湿は陰の邪気になるので陽気をいためやすい
  ⇒ 気機の働き(気の流れなど)が悪くなりやすい
    『脾』(消化器官等)に影響が出やすくなる
    食欲不振 むくみ 下痢
・ 重濁性がある 
  ⇒ 重だるく、濁りを生じやすい
 尿の混濁、帯下おりもの、湿疹などのジュクジュクした分泌物の症状
・ 粘滞性がある
  ⇒ 排便後の便意 皮膚病の分泌物のさっぱりしない症状
  アトピー性皮膚炎や水虫など治療が長期化しやすい
・湿性は下方に向かう特徴があり、下半身症状がおおくあらわれる

具体的な症状
① 食欲不振 吐き気 嘔吐 膨満感 小便不利 下痢 むくみ
② 頭が重たくて痛い 身体のだるさと重たさを感じる 筋肉のこわばり感
③ 身熱が揚がらない(発熱があってもあまり目立たず、手のひらを当てているとだんだん熱く感じる)
④ 下肢のむくみ 帯下 頻尿 大便不爽

参考文献:実用中医学


長夏の図

長夏の施膳

食材選びのポイント

香りにより湿を散らす ・・・ 湿邪が体表や筋肉にあり、頭が重くて痛い
  ネギ 生姜 紫蘇 みょうが など
気の巡りをよくする  ・・・ 湿邪が脾胃に停留する食欲不振、吐き気、 膨満感など
  らっきょう そば 玉ねぎ ナタマメ 柑橘類 ジャスミンティーなど 
利尿作用により湿の排泄をよくする・・・むくみ 下痢 小便不利 大便不爽などの症状
  とうもろこし 冬瓜 緑豆 インゲン豆 大豆 小豆 そら豆 きゅうりなど
 

参考文献:実用中医学

旬の食材も積極的に取り入れましょう。
赤いもの、苦味のあるものもおすすめです。

ジャガイモ つるむらさき ピーマン 
瓜類(西瓜 きゅうり かぼちゃ メロン ズッキーニなど)
トマト パイナップル バナナなど

湿邪は暑さと共に身体に影響することが多いといわれます。
疲れをためない、イライラしない、冷たいものの取り過ぎに気を付ける
など心がけて過ごしましょう


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てんみ堂☆ゆうこ
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