
単元内自由進度学習(中学校編)のはじめ方②
上の記事を読んでから、こちらを読むことを勧めます。
単元内自由進度学習の流れ
さて、今回は実践編ということで、具体的にどんな準備をしたらよいかなどを記事にしていけたらと思います。
まず、単元内自由進度学習の流れとして、単元のガイダンス(教師による一斉授業)→学習計画を立てる(生徒視点)→学習内容に取り組む(生徒視点)→単元のふり返り(生徒視点)、といった感じです。ちなみに、勘違いしてはいけないのは、これを毎授業やるわけではないです。例えば、10時間完了の単元があるとしましょう。最初の1時間をガイダンスと学習計画を立てる時間とし、残りの9時間は全て子どもにゆだねます。正確には、計画を立てる(生徒視点)段階で、すでに委ねていると言えます。個人的な考えですが、単元のガイダンスが最も重要だと思います。
単元のガイダンスに全力!
さて、単元のガイダンスですが、ここでは、以下のことを子どもと共有するようにしています。
・単元の目標
※【知識・技能】【思考・判断・表現】【主体的に学習に取り組む態度】のそれぞれ3つを伝えます。
・学習内容の確認
・学習を進めていく際の解説やヒントカードの確認
・単元内自由進度学習のルール(周りに配慮するとか、周りの学びを尊重するとか、使った場所は元に戻すとか、学習場所を移動する際にはどのような手続きをしたらよいかなど)
・発展内容の確認
これらだけを見ていると、単純な業務連絡のようですが、これらは最低限押さえておくべきことで、最も力を入れたいのは、単元を通して、どんな力を身に付けて、どんな姿になっていたいか、10時間完了の単元だとしたら、10時間後、どんな姿になっていたいか、そういった話を熱を込めて是非したいものです。エピソードトークなどもできたらもっといいですね。これはAIにはできない、生身の人間(教師)だからこそできる仕事だと思います。だから、私はガイダンスに一番力を入れるようにしています。
次回の記事で、実践について触れていきたいと思います。ちなみに私は英語科の教師なので、英語に特化した内容になりますので、ご承知おきを。