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単元内自由進度学習(中学校編)で最初に悩むこと
一斉授業の方がいいという子ども
単元内自由進度学習を取り入れると、一定数の子どもが一斉授業の方がいいと言ってくると思います。ここで大事なのが、「いやいや、単元内自由進度学習の方がいいんだぞ!」ってこちらの考えを押し付けるのはダメです。学習の主体は子どもにあります。だから、一斉授業も大事にしているし、主体性を育みたいからという理由で、単元内自由進度学習のような授業もあるんだよって、冷静に伝えることが大事です。また、こうやって言ってくる子どもは、勉強が得意な子が多いです。人の話を聞いてすぐに理解できるから、一斉授業を望んでいるわけです。一斉授業と単元内自由進度学習をバランスよく展開していけるといいかなって思います。
保護者の理解
次に保護者からクレームが来る可能性があります。「先生は教えてくれないんですか?」って。ここもなかなか難しい問題です。なぜなら、保護者がそのような教育を受けてきていないからです。しかも、勉強が苦手な子どもに限って「先生は何も教えてくれない。」みたいなことを家で言うもんだから、それを聞いた親は「はぁ?」ってなりますよね。クレームが来ると、せっかく単元内自由進度学習を教師が実践する気になっていても、萎えてしまいますよね。私も何度も教育観がブレそうになりました。でも、実践を積むにつれて、自信をもつことができるようになりました。とにかくやってみることが大事です。
同僚の理解
一番厄介なのは、同僚に理解してもらえないことです。先生たちもこのような教育を受けてきていないから、なかなか理解されないかもしれません。だから、一人で単元内自由進度学習を実践しようとすれば、陰で「なんか変なことやってるぞ。」とか言われるかもしれません。教員の汚い部分です。だから、せっかく実践に取り組むなら、学校全体で取り組めると一番いいと思います。そうすれば、保護者から何か言われても、みんなで乗り越えられると思います。