「セミオーダー所見」の書き方ーその子の所見、1分で書けます。ー

こんにちは、エンジョイ先生です。
前回の記事では、所見のコスパの悪さと所見との正しい向き合い方について書きました。

↓まだお読みでない方はこちらから


本日は、「セミオーダー所見」の方法について詳しく書いていきます。


「セミオーダー所見」とは?

一言でいうと、
既にある文から、子供の活躍に合った形で文を当てはめていく書き方です。


「セミオーダー」というのスーツ用語です。

お客さんの体を採寸して合うように作る「フルオーダー」に対して、いくつかの型紙を用意してお客さんに一番近い型を選ぶことを「セミオーダー」というんですね。


このように、既にある文から子供に合った文を選んでいく、これを「セミオーダー所見」と呼んでいます。



使えるものは使う!


既にある文というのは


・教科書の単元目標文
・学習指導要領の文
・昨年度以前に同じ学年の方が書いた文


などです。


0から書こうとしてはいけません。
あなたが書こうとしている所見文は、誰かしらがヒントを残してくれています。そこを探しましょう。


1番のおすすめは、
・教科書の単元目標文 です。


書き方


書き方は、

1.子供が活躍した単元を選ぶ。
2.その単元の目標文を確認する。
3.目標文を基に子供の活躍を合わせて書く。

という流れです。



例を示します。

ある子が活躍した単元が、算数科「対象な図形」だったとします。(1)

図形の対称性について理解し、それを授業で進んで発言していました。


次に、教科書の単元の目標文を確認します。(2)

「対称の軸や対称の中心、対応する点や直線の意味を理解することができる。」


この文を子供の活躍に合わせて書いてみます。(3)

『対称の軸や中心、対応する点や直線の意味を理解し、理解したことを進んで発言することができました。』


と、このようになります。
この文を書くのにかかった時間は1分ほどでした。


「セミオーダー所見」のメリット

前回の記事で書いたように、所見は非常にコスパが悪い仕事です。


所見に全力を注ぎ、大量の時間をかけたからといって、その労力に見合った教育効果がみられることはほとんどありません。


なので、最小限度の時間と力で所見を書くことが大切なんですね。
この「セミオーダー所見」はまさにその書き方を実現することができます。


「子供の活躍は自分の文で書くべきだ!教科書の文を真似するなんて愛情が無い!」なんて考えもありそうですが、
子供の活躍が端的にわかりやすく保護者に伝わることはとても良いことだと思います。



文を書くのが得意な方は自力でどんどん所見文を作成していけばいい。

しかし、そうではない方にとっては、効率がよく、しかも伝わりやすい文が書けるのであれば使わない手はないでしょう。



そうしてできた余裕を、教材研究や授業準備、学級通信などに当てたほうが、教師も子供も幸せになれると思うのです。


その方が望める教育的効果は高いでしょう。


おわりに


以上が、「セミオーダー所見」の書き方になります。
この書き方でしたら、1人に1分もあれば所見の作成は可能です。


ぜひお試しください。
そして、成績期間でも楽しい毎日を過ごしましょう!


↓ぼくが挫折から立ち上がり、こうした働き方を見つけたきっかけはこちらから。

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