てでぃ田中

2023年7月から官庁関連組織で働き始めました。ランニング、水泳、ピアノ弾き語り、ウク…

てでぃ田中

2023年7月から官庁関連組織で働き始めました。ランニング、水泳、ピアノ弾き語り、ウクレレ弾き語り。好きなアーティストは、小田和正さん、わかつきめぐみさん。

最近の記事

005「みつるとみちこ」みつる、相談する、そして決断する

月一連載、がんばって書いてます。タイトルを少し修正しました。 あなたにいつでも会えるようにしたい。私の住む街に来てほしい。 住む家はもちろん、あなたが必要なものはすべて用意する。 決して不自由はさせない。ついてきてほしい。 みつるに言い寄ってきた男、山田勝四郎は、ある日、そう言った。 彼は本気だった。 彼の住んでいる町は、山陰の片田舎。 そこに移り住んだら、京都にはほとんど来られなくなる。京の都での豊かな暮らしは、もうできなくなる。 そして、勝四郎には奥さんも子供もいる。

    • 004「みつるとみちこ」みつる、妻帯者に言い寄られる。

      うう。月一更新になりつつある。もっと書きたいのに、絶望的に時間が足りない。皆さま、お待たせしまくっていて、申し訳ありません。気長にお付き合いください。 みつるが祇園に移り住んで、十年あまりが過ぎた。 厳しい修行のおかげで、一人前の芸子に成長した。 特に、三味線で、その才能が開花した。 お座敷に呼ばれることも増えた。 そのころ、一人の男が、ひんぱんにお座敷に足を運ぶようになった。 明らかに、みつるだけに会いに来ていた。 なんたって、祇園のお座敷である。一言さんお断り、格式

      • 003「みつるとみちこ」みつる、都会に圧倒される

        (なかなか文章を書く時間が作れません。細々と書いていきます。気長にお待ち下さい。あと、上の写真は現代の京都のようです。すみません。) とっても長い時間、列車に乗って、ようやく京都に着いた頃には、日が傾いていた。 みつるは町の光景をみて、びっくりした。「これが、都会なの」 自分の生まれ故郷は草木の色と土の色しかなかったが、この街は色彩にあふれていた。車道はたくさんの車が走り、歩道は様々な人々がひっきりなしに行き来していた。 列車を降りて、駅から祇園に向かって歩いたけど、どの

        • 002「みつるとみちこ」先祖代々の墓

          お彼岸の墓参りの帰りに、私は寄り道をして、T市にやってきた。 母からはお寺の名前だけを聞いていた。 電車の駅を降りて、Googleマップを頼りに歩いたら、お寺はすぐ見つかった。 やっと、訪れることが出来た。田中家の先祖代々の墓。 背中に、源二郎の名前があった。私のひいおじいちゃんが作ったのか。 お墓は、あまり掃除が行き届いていなかった。生けてある花はしぼんでいたし、ろうそくやお線香を備えるところがなかった。 しょうがないので、丁寧にお水をかけて、丁寧にお祈りをして、その場を

        005「みつるとみちこ」みつる、相談する、そして決断する

          001「みつるとみちこ」みつる、家を出される

          田中みつるは大正10年、田中家の4番目の子として生まれた。生誕の地は、しばらくして愛知県T市になった。 田中家は田舎の農家であった。自然の豊かな土地で、みつるは、幼い頃、近所の友達と、田んぼや畑、川などで遊んでいた。 兄弟仲は良く、特に一番上の姉であるみよは、いつでもみつるをかわいがってくれた。 しかし、みつるが9歳の頃、みよは田中家を出て遠いところへ行ってしまった。別れの日、みつるはただ泣きじゃくることしかできなかった。 その後、二番目の姉も同様に遠いところへ行ってしま

          001「みつるとみちこ」みつる、家を出される

          「みつるとみちこ」プロローグ

          2021年6月。当時大学生だった下の子が、大学の課題とのことで、私にインタビューをしてきた。テーマは、私の家族とのつながりについて。 インタビューを受けて、なかなか楽しかった。 そういえば、祖父、祖母、父、母、親せきなどについて、これまで語ったことがなかったなあ。 私は、法事で、戸籍の写しを取り寄せたりして、親や、親の親に対する興味がわいた。ふるさとにあるお墓だけでなく、先祖代々の墓にもお参りした。 平々凡々とした暮らしをしていても、それぞれの人生にはドラマがあったように

          「みつるとみちこ」プロローグ

          【お知らせ】新連載、始めます。

          みなさんこんにちは。「58歳の転職記」を書いていた人です。 日頃より私の記事を購読していただき、ありがとうございます。 さて、私はこれまで、「58歳の転職記」「58歳の転職記・完結編」を書いてきました。いずれも私の実体験に基づくもので、なかなか面白い話が書けたと思います。 ひょっとすると、皆さんからは「60歳の転職記」とか「65歳の転職記」を期待されるのではないでしょうか。 しかしながら、転職なんて頻繁にするものではないです。 現在のお仕事は3年までは同じ職場にとどまること

          【お知らせ】新連載、始めます。

          (おまけの話)はちみつ、レモン、ゆず、などが入ったホット飲料のペットボトルの飲み比べ

          (生存確認代わりの、穴埋め企画。2020年3月15日にココログに載せた記事の再掲です。値段はその当時のもの。) 寒い時はあったかい飲み物が欲しくなります。 私は、体を冷やさないことは重要だと考え、自動販売機でペットボトルのホット飲料をつとめて飲むように心掛けていました。 そこで疑問に思ったことがあったので、はちみつ、レモン、ゆず、などが入ったホット飲料のペットボトルを買って飲み比べることにしました。 1.目的今回、5種類集めてみたのですが、値段がちょっとずつ違います。13

          (おまけの話)はちみつ、レモン、ゆず、などが入ったホット飲料のペットボトルの飲み比べ

          58歳はどう考えて転職したのか

          著書を出版したら、インタビューを受けました。 そんな、うまい具合に取材依頼が飛び込んでくる、なんてことはありません。 noteなどで活躍されている「無名人インタビュー」という皆さまがおられます。希望者に日々インタビューをしておられます。 存在は昔から知っていて、noteの記事をフォローしていただいていましたので、いつか私も、と思っておりました。 著書が出版されたタイミングで、私からインタビューをお願いしたところ、快諾いただきました。 日曜日、ZOOMで1時間ほど、インタ

          58歳はどう考えて転職したのか

          【お知らせ】2冊目の著書を出版しました。

          めでたく、2冊目の著書を出版することが出来ました。 noteの連載をまとめたものですが、加筆修正しています。 1冊目はこちら。1冊目から続けて読むと話がつながると思います。 ご感想などお聞かせいただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

          【お知らせ】2冊目の著書を出版しました。

          「58歳の転職記・完結編」についてのお知らせ

          いつも購読いただきありがとうございます。 連載「58歳の転職記・完結編」を楽しみにしてくださっている皆さまにお知らせがあります。 「58歳の転職記・完結編」、先日の「エピローグ」で、無事最終回を迎える事が出来ました。 今回も、多くの方に応援していただいたおかげで、やっとここまでたどり着きました。正直、ほっとしています。ありがとうございます。 また、Noteの連載記事を一つにまとめたものを、電子書籍として出版する予定です。「58歳の転職記・完結編」というタイトルで、Ki

          「58歳の転職記・完結編」についてのお知らせ

          「58歳の転職記・完結編」エピローグ

          新緑の美しい季節。 鉄道会社が主催するウォーキングイベントに参加しました。 と言っても、ガイドさんがいるわけではありません。 駅で地図を配布していて、期間内にそのルートを進んで、中間地点でスタンプを押して、戻ってきた先のコンビニでそのスタンプを見せて、缶バッジと飲み物を貰う、というイベントです。 昼間なら、何時から始めてもいいし、何時に終わってもいいです。 10kmぐらいなので、以前はランニングで参加しましたが、闘病中につき、今回はウォーキング。 自宅からちょっと離れた駅がス

          「58歳の転職記・完結編」エピローグ

          060「58歳の転職記・完結編」そろそろおしまい

          平日は、朝早く家を出て電車に乗って、職場に行って働いて、夕方になったら電車に乗って帰宅して、食事してお風呂入って寝る。 毎日、毎日、繰り返し、繰り返し。 当たり前の日々が、とてもうれしい。 無職の期間は短かったけど、いろいろ大変だった。 働ける場所があるのが、ありがたい。 転職活動は、ひとまずおしまい。 現在の仕事にありつけてまもなく、私は59歳になりました。58歳の転職は、無事着地。 現在の仕事は、3年間が期限らしいので、2年経ったら、また転職活動をすると思います。 け

          060「58歳の転職記・完結編」そろそろおしまい

          059「58歳の転職記・完結編」答え合わせ

          私は、今回の転職活動を通して、私が取った選択、正しかったのか、ずっと気になっていました。 転職の道にガイドがあったわけではありません。転職の解説本とかは読みませんでした。 選択肢を間違った可能性があります。 もし別の選択肢を選べば、もっと良いお給料が貰えたかもしれないし、もっとやりがいのある仕事にありつけたかもしれません。 そんなことを考えていたら、Facebookで、ある方が、河合薫さんの 「40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか~中年以降のキャリア論~」という

          059「58歳の転職記・完結編」答え合わせ

          058「58歳の転職記・完結編」共済組合の職員

          私を雇ってくれた団体は、…とても言えませんが、ある有名な公の組織の共済組合です。 東京のど真ん中にあります。 配属された部署は経理班契約係。 組合の各部署から、これを買ってほしいという要求が来るので、業者さんにメールして、見積もりを出してもらって、一番安い業者を選んで、発注します。 金額が高い場合などでは契約書を取り交わします。 職場環境は超アナログ。 バインダーにはさんだ書類がやってきたら、受付印をバーン。決裁がおりたら、伺いの書類に決裁印をバーン。 いちおう電子決裁は

          058「58歳の転職記・完結編」共済組合の職員

          057「58歳の転職記・完結編」転職サイトの正しい使い方

          転職を決めたことを、転職サービスのNさんに連絡しました。 Nさんはあまり良い顔をしませんでしたが、あなたが納得するのなら、と言ってくれました。 さて、私はこの機会に、かねてから疑問だったことをNさんに尋ねてみました。 今回、転職サイトをいくつも活用したのですが、それらには履歴書や業務経歴書をアップロードする機能はなくて、Webサイトの所定の記入欄に職務経歴の概要を入力するようになっています。 文字入力の制限があって、ひどいところだと500文字以内と言われたりします。 多く

          057「58歳の転職記・完結編」転職サイトの正しい使い方