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「みつるとみちこ」プロローグ

2021年6月。当時大学生だった下の子が、大学の課題とのことで、私にインタビューをしてきた。テーマは、私の家族とのつながりについて。
インタビューを受けて、なかなか楽しかった。
そういえば、祖父、祖母、父、母、親せきなどについて、これまで語ったことがなかったなあ。

私は、法事で、戸籍の写しを取り寄せたりして、親や、親の親に対する興味がわいた。ふるさとにあるお墓だけでなく、先祖代々の墓にもお参りした。

平々凡々とした暮らしをしていても、それぞれの人生にはドラマがあったように思う。私しか知らないこともある。私が生きている間にどこかに書き留めておきたい。

ちょっとまて。そもそも、幼いころの私の家庭が平凡だっただけで、祖母の人生は平々凡々ではなかったと思う。母の人生だって、年代によっては大変だったと思うぞ。それをこれから、明らかにしていこう。

大正から昭和、戦前から戦後、そして平成まで。まるで連続テレビ小説のような、お話のはじまりはじまり。

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