好きな音楽ジャンルについて

今回は、好きな音楽のジャンルについて書いていきます。

前回、自分の楽器遍歴についてまとめたので、今回は音楽遍歴についてまとめてみます。

よくコミュニケーションの最初の段階で、「どんな音楽が好き?」という話題が出ますが、自分の場合何か1つに絞って話をするのが難しいです。
例えば、昔からずっとファンのアーティストがいるとか、特定のバンドをずっと追いかけているとか、そういう場合は答えやすいのかもしれません。
自分の場合、色々なジャンルにまたがって、共通の要素がある音楽が好きなので、説明するのが難しいんですよね。

一般的なジャンル分けで表すとしたら、「ゲーム音楽」「メタル」「同人音楽」「ビジュアル系」「演歌」「サントラ・インスト」「クラシック」「吹奏楽」ということになると思います。
これだけ見てもなかなか説明が難しくて、理解して貰えるのに時間がかかります。

一番よく聴いてきたのはメタルなんですが、じゃあ世間一般のメタラーと同じかというとちょっと違う気がするし、今日はその辺りを深堀りしていきたいと思います。

 

自分が初めて音楽に触れたのは、幼稚園の頃、父や母のカラオケだったと思います。
当時の流行歌で「ルビーの指輪」「愛人」「熱き心に」はよく覚えています。

小学生低学年の時に父と母が離婚し、母親の元で育ちましたが、母は流行歌を聴かなくなり、クラシックやインスト(ジャズ、フュージョン)ばかりを聴くようになったため、よく耳にしていたことを覚えています。
クラシックのコンサートにもよく連れていかれ、小さい頃からオーケストラの音楽を聴いて育ちました。
(家族関係については色々と書きたい事があるのでまた後日まとめます)

前回も書きましたが、はじめて買ったCDはドラクエのオーケストラCDでした。
当時はファミコン全盛期で、ファミコンの音楽をオーケストラで演奏していることに感動しました。

中学に入ると、クラスの話題の大半は流行のポップスだったので、いわゆるJ-POPを聴くようになりました。
ただ、J-POPの音楽が好きだったのではなく、流行りの音楽のピアノを弾くのが好きだったという感じです。
なのでJ-POPのCDは買わず、J-POPの楽譜「ピアノピース」をよく買っていました。
シングルCD1枚買うと1000円だけど、楽譜なら1曲300円でしたし。

ゲーム音楽は引き続き聴いていました。
この頃はFFの音楽が大好きで、既にFF4のサントラCDが出ていたのでそれをずっと聴いていました。
バイエル併用のピアノ楽譜も買い、以降FFのサントラと楽譜は毎回買うようになりました。

高校に入ってからXを知り、以降はXをよく聴くようになりました。
中学の頃に既にXは流行っていましたが、当時は流行りの音楽という印象しかなく、まともに聴いたのは高校に入ってからでした。
幼少期から慣れ親しんだピアノやクラシック音楽と、激しい音楽との融合に心を奪われ、多感な思春期だったこともあり、高校時代はほとんどXを聴き、YOSHIKIのピアノばかり弾いていました。
前回の楽器遍歴にも書きましたが、高校時代に「CRUCIFY MY LOVE」をカバーしました。

そんな中Xが解散、hideの急死とショックな出来事が続き、空いた穴を埋めるようにビジュアル系を聴き始めました。
当時はビジュアル系全盛期で、ちょうどMALICE MIZERがメジャーデビューした頃だったので、クラシカルで退廃的なMALICEをよく聴いていました。

大学に入ると、同級生から「XとMALICEが好きなら、海外のメタルバンド聴いてみたら」と勧められ、ここで初めてメタルに触れることになります。
Stratovariusを勧められたのですが、当時は自分の中でYOSHIKIが一番だと思っていて、英語の歌詞に慣れなかったのもあり、メタルにはハマらなかったです。

一方で、2002年にMALICE MIZERリーダーのmana様が立ち上げたソロプロジェクト「Moi dix Mois」は、Xのような激しい音楽とクラシカルな音楽・退廃的な世界観が融合が融合した音楽で、「これこそ自分が求めていた音楽」ととても気に入っていました。

その後、たまたま2ちゃんか何かで「Moi dix Moisファンが好きなバンド」というのを見つけ、ここで改めてメタルバンドに出会い、CDを買って聴きはじめました。
確か挙がっていたのは、Rhapsody・Within Temptation・Cradle of Filth・Nightwishだったと思います。
これらのバンドのCDを買い、次第にシンフォニックなメタル音楽にハマっていきました。
ディスクユニオンメタル館に通いはじめ、Epica、Emperor、Dimmu Borger、Therion、Kamelot、Dark Moor、Angra、Sonata Arctica、Children of Bodomと様々なメタルバンドのCDを買い漁るようになりました。
メタル好きな友人もでき、その友人の勧めでシンフォニック以外のメタルも聴くようになり、Iron Maiden、Judas Priest、Slayer、SlipknoT、Rammstein、Arch Enemy、Killswitch Engage等々、様々なメタルを聴くようになっていきます。

つまり、自分は昔から正統派のメタルが好きだったわけではなくて、シンフォニックメタル・ゴシックメタルを入口にメタルを聴いてきたわけです。
今でこそメタルであれば何でも聴きますが、「メタルといったらMaster of Puppets」というよりは「メタルといったらEmerald Sword(またはStargazers)」という感じです。

それ以降は、メタルだったらとりあえず何でも聴くというスタンスで、プログレやらデスやらメタルコアやらジェントやら、とにかくたくさんのメタルを聴いてきました。
ディスクユニオンの安売りCDを片っ端からまとめ買いしたり、友人と音源を交換し合ったりしてメタルのライブラリーを充実させてきました。 

ここまでが自分のメタル音楽遍歴ですが、Moi dix Mois以降ビジュアル系も引き続き聴いています。
2007年にデビューしたVersaillesは、ビジュアル系とメタルが融合した耽美的な世界観に飛びつき、以来ずっと聴いています。
クラシックやゲーム音楽から影響を受けたシンフォニックな音楽と、Xから影響を受けた激しい音楽・退廃的な世界観が、自分には一番合ってるように思います。

その中で、YouTubeか何かでたまたまSound Horizonを知り、「ゲーム音楽とシンフォニックとメタルとビジュアル系の融合+退廃的厨二要素」という「自分の好きなもの全部入り」の音楽に出会い、以降同人音楽にハマりました。
現実的な世界観の音楽よりも、やっぱりゲームのような世界観が好きなんですよね。

そこからYouTubeでエピックミュージックというジャンルを知り、シンフォニックで壮大なゲームサントラのような世界観に魅了されました。
シンフォニックゴシックメタルのインストにも似たような曲調があるので、その延長線上でThe ImmediateやTwo Steps From HellなどのCDを買うようになりました。

メタルバンドの中で一番長く番聴いているのは、恐らくNightwishだと思います。
オペラのような女性ボーカルは、やはり自分の好みに合っているんだと思います。

その流れからなのか、1年程前にたまたまFMカーステレオで演歌が流れていたのを聴き、そこから演歌も聴くようになりました。
市川由紀乃さんと丘みどりさんが好きで、演歌らしいこぶしの利いた歌唱力が素晴らしいと思います。よく「石川さゆりはメタル」と言われていますよね。

ここまでが、今年の4月くらいまでの内容です。
前に書きましたが、4月に体調を崩して現在休職しており、そこからまた聴く音楽が変わってきました。
体調を崩したことで激しい音楽を聴く気力がなくなってしまい、落ち着いた音楽を聴きたくなったのです。

最初はいつものようにゲーム音楽を聴いていたのですが、ゲーム音楽(サントラ)は場面場面で曲がコロコロ変わるので、アルバム1枚聴くと急にバトル曲に変わったり、緊迫感のある曲に変わったりします。
体調の悪い時にそうやって目まぐるしく曲調が変わるとついていけなくなってしまって、だんだん聴くのが億劫になっていました。

そんな中、リワークをしながら過去の自分のことを色々と振り返り、ちょうど季節が夏だったこともあり、中学~高校と吹奏楽コンクールで吹いた曲を聴いてみたくなり、久々に吹奏楽を聴きはじめました。
吹奏楽の定番中の定番「アルヴァマー序曲」をデジタルサックスで吹いたり、学生時代の思い出に浸っていたのが10月くらいまで。

YouTubeで吹奏楽曲ばかり聴いていた中で、たまたまT-SQUAREのライブを観て久しぶりに聴きたくなり、今月に入ってからはT-SQUAREのCDを集めています。
YouTubeで和泉宏隆さんの生演奏の「宝島」を聴き、吹奏楽の思い出と和泉さんの暖かいピアノの音に思わず涙が出そうになりました。
2021年に62歳という若さでお亡くなりになり、もう演奏が聴けないと思うと残念でなりません。
それもあって、最近は和泉さんのピアノを練習しています。

 というわけで、今回は自分の音楽遍歴についてまとめてみました。

こうして眺めてみると、音楽って人生と共にありますね。
人生の移り変わりと共に好きな音楽も変わるけど、もともとのブレない部分があって、そこから派生して関連性のある音楽を聴くようになり、更に幅が広がっていくように思います。
自分の場合は、ゲーム音楽やオートストラが元にあり、そこから派生してシンフォニックで壮大な音楽が好きになっていきました。

こういうことって、自身の資質や性格も同じではないでしょうか。

自分自身がもともと持っている資質や性格のブレない部分があって、そこを理解していれば関連性のある様々なことに興味が持て、行動も広がるのではと思います。 

休職期間中、これまでの人生を色々と振り返り、その中で感じたのは「ストレスを溜めやすい性格」や「言われたことがすぐに気になる」という資質・性格を変える必要はなく、そういう自分を受け入れることが大事だいうことです。

よく「過去は変えられないけど未来は変えられる」とか「他人は変えられないけど自分は変えられる」という言葉を聞きますが、この考えが自分にはどうも苦手でした。
まるで人から「他人は変わらないんだからアナタが変わりなさい」「なんで自分から変わろうとしないんだ」と言われているようで、「変わらなきゃダメだ、変わらなきゃダメだ(碇シンジ君風)」って自分を追い込まなきゃいけない印象だったからです。

 人から言われて、聴く音楽をどんどん変える必要なんてないわけですよね。
なので自分の資質や性格を変える必要なんて無くて、まずは自分が何が好きなのか整理して自覚して、そこから興味のあることを探っていけば、次第に視点が広がって世界観も広がるんじゃないかと思います。

小学生の頃の自分は、まさか大人になってシンフォニックな厨二メタルを聴くことになるなんて思ってもいませんでしたが、幼少期にゲーム音楽とオーケストラに触れていたことで、今こうやって好きな音楽の幅が広がり、外在化できています。
自分から自発的に情報収集したいと思えること、興味のあることをどんどん追及した方が、結果的に豊かな生活を送ることができると思います。

これからも自分の好きな音楽を追及していこうと思います。

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