【活動報告】静岡の伝統工芸の中心地、匠宿/泉ヶ谷エリア
こんにちは、静岡市人流センサー運用チームです。
記事に足を運んでいただき誠にありがとうございます。
第7回 活動報告
静岡市から「駿府の工房匠宿」の指定管理を受ける株式会社創造舎さまと泉ヶ谷エリアの人流データの活用方法について打合せしましたので、その活動内容を報告します。
匠宿/泉ヶ谷エリアについて
「匠宿」が位置する泉ヶ谷エリアは、JR静岡駅から車で約20分 静岡市駿河区の丸子地区にあります。その丸子の場所は歴史を遡ると、宿場町として栄えたあの東海道五十三次(20番目)の「丸子宿」として有名な場所となっています。その「丸子宿」にある「匠宿」は徳川家康が隠居した際、全国の職人を集め工芸品を作らせたことから、体験工房・匠宿が生まれました。
そして現在、「匠宿」周辺(泉ヶ谷エリア)では、古民家をリノベーションしたホテルやレストラン、サウナなどの施設を次々とオープンし、その中心となって開発しているのが創造舎さまになります。
匠宿の人流データの分析
匠宿に設置しているセンサーが取得したデータを分析してみると、市内の中心市街地や他観光施設との回遊している結果がでていませんでした。
来訪者は市内を含む県内からの来訪者が多い結果がでています。立地については駅から遠い場所にあり、また、他観光施設と回遊性がないことから、匠宿のみを目的に訪れる方が多いように思います。国別分析では、伝統工芸の体験施設のため「日本らしさ」を好む外国人の来訪者が一定数おり、国別では香港の割合が高く、欧州からは少ない傾向が分かりました。
匠宿の課題
匠宿の課題は他観光施設への回遊性が低く、その問題は交通の不便さではかと思っています。つまり、車で来られる人(観光者)以外の取り込みが非常に難しい状況に感じます。交通手段として観光客が利用するバスについては概ね1時間に2本と少なく、その他、自転車についても、最近では観光客も利用が増えいるシェアサイクルについてもステーションを匠宿に設置していますが、駅から直接匠宿までは行くには遠いと感じます(実際ライターが打合せと検証のため自転車で行きましたが駅から40分程度かかりました…)。
最後に
指定管理者である創造舎は、匠宿/泉ヶ谷エリアの他にも静岡駅周辺エリア(人宿町)の再開発も積極的に行っており、静岡市中心市街地との回遊性を高めていきたいとお話しを伺いました。話しを伺うと積極的にこの人流データの活用した対策をぜひとも一緒にやっていきたいとご依頼がありました、運用チームとして、とても嬉しいお言葉を頂きました!今回は、データを基に見えた現状課題について紹介させていただきました。次回はその策を一緒に検討し、実施できるよう進めていきたいと思っていますので、また状況については報告します。
ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部