04 「一の呼吸」を使う発音の練習
ここからは、いよいよ「呼吸法」とそれを使った発音の練習に入ります。今後の練習のイメージをつかんでいただくために、今回は「一の呼吸」を使ったロングトーンの発音練習と簡単な音階練習をご紹介します。
1. 準備運動:練習前に下腹を動かす
練習を始める前に必ずやっていただきたいのが、下腹を出し入れする準備運動です。お腹を数回ぺこぺこと動かします。この動作により、下腹部の筋肉がリラックスして動きやすくなります。
2. 息を吐き切る
次に、下腹部をゆっくり凹ませて、息を吐き切ってください。この動作は、それに続く吸気を完璧なものにするために不可欠です。息を吸う前には必ず「息を吐き切る」習慣を身につけてください。
3. 下腹部を広げて息を吸う
息を吐き切ってからお腹の緊張を緩めると、自然に下腹部が膨らみ、息がお腹に入っていきます。この後、肩が上がらないように注意しながら、意識して下腹部を広げると、さらに息を入れることができます。ゆっくりと目一杯吸ってから、息を止めてください。
息を止めるには、下腹部が凹まないように緊張を保ちます。この時、喉に力が入らないよう注意して、喉は開いたままにします。絶対に喉を締めてはいけません。
4. 楽器を構えて音を出す
上記の動作に慣れたら、今度は楽器を構えて2.〜3.の手順で息を吸い、実際に音を出してみましょう。
その際、下腹部が広がった状態から、お腹をスッと「入れて」(凹ませて)音を出します。
息を楽器に押し込む必要はありません。音を⻑く伸ばす必要もありません。タンギングができる人はその方が楽にできます。
以下の譜例1を練習の参考にしてください。譜面にこだわらず、自分がいちばん吹きやすい低めの音で練習しても結構です。
5. 音階練習
安定して「一の呼吸」で音が出せるようになったら、今度は音階練習をしましょう。譜例2を参考にしてください。はじめのうちは無理をせず、隣り合う二つの音をひと息で吹くようにします。
慣れてきたら、ひと息でで吹く音の数を増やしていきましょう。譜例2のように、半音づつ高い音に移行してください。
音域が上がるにつれて、お腹の内側への動き(凹み)が強くなっていきます。音域が上がると、より強い息の「吹き上げ」が必要になることを確認してください。
この練習も、自分が吹きやすい低めの音から始めてかまいません。
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