小学生のシャトルラン記録 コロナ前後の変化（2019→2023年）

今回は子供の体力に関する統計です。コロナ禍を経て子供の外出機会や外遊びの体験が減り、体力が低下していることが指摘されますが、実際はどうだったのでしょうか。”体力”を測る上で最もわかりやすく、かつ多くの人が苦い思い出を持つであろう「20メートルシャトルラン」の記録の推移を比較してみましょう。

いずれもスポーツ庁の「全国体力テスト」（全国体力・運動能力、運動習慣等調査）より、小5の男女データを使用して筆者作成。コロナ前の2019年と23年の結果を比べました。

男女問わず、概ね点数が低下したことがわかります。以下は、各県でどれだけ点数のマイナスがあったかを可視化した図です。

程度の差はありますが、どの地域も例外なく得点が下がっていることがわかります。

なお、コロナ禍を経て明らかになった子供の体力低下は、別の項目からも見て取れます。以下はスポーツ庁がまとめた報告書に掲載されたものです。「長座体前屈」などを除くほとんどの項目で、R2年度ごろから低下傾向に転じたのがわかります。