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日本のホームスクールの歴史|サイトマップ編

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日本のホームスクールの歴史

 一個人がweb上で得ることができる範囲で調べてみた《日本の》ホームスクールの歴史です。「ホームスクール」について語られるときよくアメリカやイギリスなどの諸外国のホームスクール制度について取り上げられることが多いと思いますが、日本には日本のホームスクールがあると考えています。
 諸外国のホームスクール制度を参考に、日本で展開されてきた《日本のホームスクール》は、日本という風土に適応したカタチで成長してきました。


~3つのアプローチ~
Ⅰ 学校教育の枠を離れた自由教育
Ⅱ スペシャルニーズ対応のカリキュラムから進学へのルート
Ⅲ 長期欠席/不登校支援

ホームスクーリング・センターkokage

 なにを課題としているのか、アプローチする観点の違いに焦点をあてています。
 
Ⅰ 学校教育の枠を離れた自由教育
 普通教育という日本の教育制度(公教育)のなかで、現行制度は義務教育として「学校教育」のみが整備されています。学校教育制度の見直しとともに、学校教育と自由教育を並列した普通教育の概念から公教育を問うことを課題として持ちます。

Ⅱ スペシャルニーズ対応のカリキュラムから進学へのルート
 学校の授業のカリキュラムでは指導が適していない生徒に対しては「特別学級」「特別支援」「養護学校」等の分けた歴史があったことと、”分けられた”指導内容はいまだ十分な研究と認識が広まっていないことに大きな課題を抱えています。学習指導要領の内容を問う方向、学校外の学習の機会を確保する方向の可能性があり、どちらか、もしくは折衷案が生み出す議論がなされています。
 
Ⅲ 長期欠席/不登校支援
 あらゆる事情で、登校する状況に対応できない生徒のためのまなびの機会とその場が公教育で対応が足りていないことが課題です。この課題はどの分野にも含まれる要素であり、一面的な見方に限定することはできません。


~3つの活動形態~
① 家庭基盤
② スペシャルニーズ
③ フリースクール・不登校支援

ホームスクーリング・センターkokage


 一条校以外の学びの機会の形態を観点としたものです。
”3つのアプローチ”と、”3つの活動形態”が組み合わさります。それぞれの組み合わせをイメージすると、家庭によりその価値観や優先順位が異なるであろうことが想像できます。

① 家庭基盤 との組み合わせをイメージする
 Ⅰ 学校教育の枠を離れた自由教育
 Ⅱ スペシャルニーズ対応のカリキュラムから進学へのルート
 Ⅲ 長期欠席/不登校支援

② スペシャルニーズ との組み合わせをイメージする
 
Ⅰ 学校教育の枠を離れた自由教育
 Ⅱ スペシャルニーズ対応のカリキュラムから進学へのルート
 Ⅲ 長期欠席/不登校支援

③ フリースクール・不登校支援 との組み合わせをイメージする
 Ⅰ 学校教育の枠を離れた自由教育
 Ⅱ スペシャルニーズ対応のカリキュラムから進学へのルート
 Ⅲ 長期欠席/不登校支援

 どの課題を重視し、そして、どのような形態(学習環境)が選択されているか、についてそれぞれのパターン別に検討すると、より具体的な家族の姿が浮かび上がるのではないでしょうか。しかしながら、”選択する”には経済的状況や家庭における人間関係、地域の教育資源などの要素も含まれていて、無条件というわけにはいきません。無条件ではない部分は、格差となって不平等や不公平を呼び起こしており、その是正と支援のための福祉が求められています。

 

 歴史を見ていくことで、あらゆる「ホームスクール」情報をより理解し、より最良の選択肢に近づくことができます。
 同じ社会背景で、いくつかの世代を渡ったにも関わらず、”良いと思われる知恵と工夫”は思うように人から人へと伝わり拡がる機会を持ち得ていません。いつの時代も、親は同じようなことで悩み、苦しみ、同じような助言に惑わされ、同じような事態に追い詰められていて、なぜか同じことを大勢の人たちが繰り返しています。けれども確かにその智恵の集合知にはつながっていると思うのです。
 昔より多くの情報でさらに迷うのだ、と考えるでしょうか。
 根本的な問いは、今も昔もさほど変わりません。多くの情報があることで、その本質を精査することがより可能になりました。


 家庭それぞれにおかれた価値観の見直しや、今現在甘んじなければならない状況を分析し認識することや、新たに設定することができる環境を探ってみることで、迷い道と思っていた道が、実は、歩きたい道へとつながっていたことに気づくでしょう。

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多和 洋美 | kokage
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