魅了する声 Memphis bluesの雄 Junior Parker
Memphis bluesの雄、(Little) Junior Parkerの1952年〜1955年の曲を集めたアルバムは堪らない。
"Honeyed" and "Velvet-smooth"と称される(Wikipedia 2021.12.9) 独特な美しい歌声ですが、この頃のものを初めて聴いた時の印象はとても強烈で、酔っ払っているようにも聴こえました。何とも凄い。
Elvis Presley がカバーし(1955年)
後に映画の題名にもなった(1989年 Jim Jarmusch 監督)
名曲 "Mystery Train" (1953年)を含め、曲はほとんど似ていて2通りのパターンの細かなバリエーションのように思えます。しかしその強烈な歌声に、ぐいぐいと引っ張られ、最後まで飽きずに聴いてしまいます。「うぉぇぇぇ」と歌われるだけで、ぞくっとする。何だろうこれは?
こんな歌手は他に知りません。近いものを感じるのは「ふぅん」と言うだけで凄い Muddy Waters くらいだけれど
声も歌い方も異なります。なんとも稀有な歌手です。バックの演奏も劣ず強力です。
Junior Parkerは、この頃のスタイルに留まらず、1971年に39歳で亡くなるまで、前進を続け、多くの Funky な録音を残しました。
1952年〜1955年にはまだ20代だったとは、全く驚きます。(出生年については、諸説あるようですが)
(2019年4月にinstagram(philosophysflattail)に書いた記事を手直ししたものです。)