文学フリマ用の本を作る(中綴じ文庫サイズ)
6月18日、文学フリマ岩手8。
これに出す予定の、新刊を作っている。
私のはいつも、Wordと家庭用プリンターを使った、手製本である。
冬の間にあらかた作る予定だったが、内容の方針を変えたりいろいろあって遅れ気味になっていた。
noteに投稿した約2年分の日記からテーマを絞ってまとめていたが、これにもかなり時間を取られる。
すでに完成した文章があるのだから簡単にできそうだが、そうはいかない。コピペして綴じただけでは繋がりが悪すぎる。
noteでは誰がどこから読んでも話がわかるように努めて書いていたが、本となるとそれが仇となる。同じ説明が何度も出てきて「それさっきも読んだよ」となりがち。
そのへんを重点的に修正し、ようやく版下作りへ。先週の連休中になんとか試作本第1号ができた。
今回は中綴じの本。制作時間があまりとれないので、手間のかかる平綴じは避けた。
版下作りの大まかな流れは以下のとおり。
Wordで版下データを作り、家庭用プリンターで出力。地道にカッターとメンディングテープで切り貼りする。
初めて本作りをしたとき、Wordから一発で版下を作れないものかと試行錯誤したが、望んだページ順で出力することができなかった。
Wordの設定について考えるより手を動かした方が早そうなので、1ページずつ切り離して、正しい並びにして、裏をメンディングテープで軽く留めて版下完成とした。
表紙A4、中面B5。カラーに適したB5の紙が売ってなかったので、致し方なくA4。
紙とインクに関しては、オンラインショップは使わず、地元のお店に売っているものを使っている。必要なときすぐ買いに行けるから。
でも中面と表紙のサイズが違うと合わせるとき手間がかかるから、カラー用のB5の紙だけはオンラインショップで入手しても良かったかもしれない。
中綴じの場合、ページ数(表紙含む)を4の倍数にしなければ作れない。――ということをすっかり忘れていた。2ページ足りない。やり直し。
幸い本文に手を入れる必要はなく、扉や奥付などを調整することで4の倍数になった。
ページ増やした分、もくじも直さなきゃいけないのを忘れていた。数年ぶりの本作りでカンが鈍っている。
昨日は版下修正と出力だけで終わり。
なんかいろいろ忙しい。
早く本番の製本に移りたい。
*
新刊のタイトルは『体験記 体の調子を整える』。同名のマガジンを中心に、体にまつわる話をまとめた。
家庭用ホチキスの針のサイズで中綴じできるくらいなので、そんなに分厚い本にはしていない。
単なるハウツー的なものではなくて、読み物としての内容を意識。私の心情が濃いめに絡んだ話を選んだ。
体の調子を整えることに必死で生きてきた。
気付いたらなんか、人生も整ってきた気がする。