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「メモの魔力 著者:前田裕二」を読んで

メモの効力として、

①あらゆる日常の出来事をアイデアに変換できるようになる

②自己分析を通して自分を知ることができる

と、本書の前書きで述べられています。


確かに、今の情報化社会において、ネットニュースや掲示板、SNSなどで情報に触れる機会は昔と比べて格段に増えています。


しかし、その情報を自分の知的生産に活用できているかというと、Yesと言い切れる人は少ないと思います。


家のリビングでくつろぎながらインスタの投稿をチェックする、通勤電車でネットニュースを読む、ユーチューブで中田敦彦のYoutube大学を見る。


今思うと私の日常では、自分の頭で考えてアイデアを生み出し、行動を変えるまでのことが出来ていない。


情報に触れる機会は多いものの、数日たてばほとんど頭に残っていない。



このような危機感を覚え、本書を読み進めることとしました。



まずはメモの取り方について、さらにメモを取ることで何がどう変わるのかについて3点記したいと思います。


メモの取り方


①左のページにファクトを書く

ファクトとは、どこかで見聞きした客観的な事実のことです。

ミーティングであれば、そこで交わされた会話の内容をか掻い摘んで書き、仕事以外の場面でも、印象に残ったものや現象を書き記しておきます。


②左のページの左端に、「標語」を書く

ファクト欄に書いたことをグルーピングしたり、要約したりして、キャッチーなネーミングをする。

これにより、言語化能力と構造化能力を鍛えられます。


③右ページの左側に「抽象化」した要素を書く

左ページの「ファクト」の具体的な内容を抽象化して書き、左ページから矢印を引っ張ってきて、紐づけをします。


④右ページの右側に、「転用」を書く 

抽象化した気づきを別の何かに適用できないか思いを巡らせ、実際に行動を変えるための「転用」の要素を書きていきます。

「これをこう変える」という実際のアクションにつながる粒度まで落として書くことが重要です。



メモの取り方はこれだけ。

「ファクト → 抽象化 → 転用」という一連の流れが、ポイントです。



情報獲得の伝達率向上


きちんとメモを取る習慣を身につけると、自分にとって有用な情報をキャッチするための「アンテナの本数」が増えます。常にアンテナがバリ5の状態を維持しておくと、いつ何時でも、知的生産において前提となる重要な情報を漏らさずにキャッチすることができる。

と前田さんは述べています。


つまり情報を「素通り」しなくなるということです。


前田さんは、電車に乗ると毎回、広告や人の動きなどあらゆる電車内の現象や事象を脳が勝手に抽象化し始めるので、頭が爆発しそうになるそうです。笑


確かに、必要な情報に簡単にアクセスできる今だからこそ、身近な疑問に向き合わずに放置している気がします。


地道に情報を拾い上げ、自分の頭で考え抜き、血肉にしていく。


これがメモを取ることで実現できます。


知的生産性の向上


世界から自分が切り取ったファクトをどこかで振り返ってそこからの気づきを「抽象化」する。そして、アクションに「転用」する。シンプルですが。メモというフォーマットを通じてこのプロセスを自分の手に、そして脳に染み込ませることが、知的生産性を上げる上で非常に役に立ちます。


「ファクト」を書きっぱなしにするのではなく、「抽象化」「転用」で、自分の行動まで変えていけ!


つまり、

情報に触れる機会 = 行動を変える機会

にするということです。


情報のとらえ方を変えると、たった1日でも、自信の成長につながるチャンスは無限にあるということですね。


本当の自分と出会える


「ファクト・抽象・転用」というメモのフォーマットに対して、自分という問いを与えることで、最強の自己分析が可能になり、「結局自分が何をやりたいか」を明確にすることができます。


人生を組織にゆだねることで生きていけた時代も終焉を迎えつつあります。今度は組織の中でも個人のスキルや仕事が今以上に可視化・フィーチャーされていくし、組織の枠を超えて、プロジェクトベースで働くこともふえるでしょう。
これからの時代において、どんな「個」が価値をもつのか。僕は、何かに熱狂している「オタク」であることが、価値創造の源泉になると考えます。あることについて、めちゃくちゃ詳しくて、好きで好きでたまらない。いつだって、ついそのことばかり考えてしまうような人物です。


尖った強みを持つ「個」こそが、今後の時代において価値を持つと、前田さんは言います。


徹底的に自己分析をして、これまでどんな意識や判断軸で生きてきたかに目を向け、人生の軸を見つけます。


自分は根底で何を願っているのか。


この自己理解が進むと、日々をただ漠然とやり過ごすのではなく、目の前の取るに足らない何かをアイデアに変えたり、夢の実現に前のめりに生きることができます。



まとめ


いかがでしょうか。


日常の何気ない出来事、さらには自分自身に対しても、「なぜ」と問いかけをすることで、前のめりな生き方ができるようになる。


この、「前のめりな生き方」という言葉が、なぜか自分にとって印象深く感じました。



油断すると、1~2時間くらいYoutubeで動画を見ていることもざらにある私です。



ただ、そのような日々が続いていると、モヤモヤした感情が出てきます。



受け身であることは簡単で楽ですが、ワクワクしたり、感動したりすることは少ないと感じます。



このメモの取り方を自分の日常にも取り入れて、受け身の姿勢を脱却し、楽しみながら、前のめりに生きていけるようにしたいと思います。



是非皆さんも、ご一読いただければと思います。



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