見出し画像

【仕事が辛いあなたへ】朝から晩まで働くことがあなたにとって本当の幸せなのか

 【アリとキリギリス】という寓話はご存じでしょうか。知っているという方はどんな話だったか覚えていますか?

アリがせっせと働く中で、キリギリスは働かずに遊び続けた。冬になり草木が枯れて食べるものが無くなったキリギリスはアリに食べ物を分けてもらおうとするが「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と拒否される。そうしてキリギリスは飢餓に苦しみ死に絶える。

 かんたんにまとめるとこのような話です。(結末が改変されている場合もあります)

 遊んでばかりいるとキリギリスのような不幸が訪れるよ!ということを示唆した物語です。しかしここでひとつの疑問が生まれます。

じゃあ一方でアリは幸せだったの?

 遊ぶことなく死ぬまでせっせと働く。これは幸せだったと言えるのでしょうか?

画像1

朝から晩まで働くことが幸せなのか

 これを人間に置き換えると、朝から晩まで働き、ひたすら将来のために貯金をするといったひとです。

 日本ではアリのような生活をしているひとが多く存在します。家族のため、将来のためにと奥歯を食いしばり、死に物狂いで馬車馬のように働きます。

 しかし、それが本当に家族や自分の幸せにつながっているのでしょうか?パートナーは家事育児を少しでも負担して欲しい、いっしょに過ごす時間が欲しいと願っていませんか?

 いまが辛いという方はなんのために働くのかをいま一度考えてください。

画像3

ひとは何のために生きているのか

 家族と楽しい時間を過ごすために生きている!一杯のビールのために生きている!ニンニクマシマシのラーメンを食べるために生きている!旅行をするために!ゴルフをするために!パチンコをするために!

 あなたにもこういった願望があると思います。抽象度を上げると【ひとは幸せを感じるために生きている】と言えるのではないでしょうか。

 すなわち、朝から晩までやりたくもない仕事をするということは、本来の生きる目的から逸脱していることになります。

 「仕事ってそういうもんだから」と頭を使わず盲目的に働いていると、いつしか目的が【働くこと】【お金を稼ぐこと】にすり替わってしまうのです。

画像2

死ぬ間際に後悔すること

 緩和ケアに勤めたブロニー・ウェア氏が執筆した、死をテーマにした著書があります。

 その著書に書かれていた患者が口にした死ぬ瞬間の5つの後悔は「自分に正直な人生を生きればよかった」「働きすぎなければよかった」「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」「友人と連絡を取り続ければよかった」「幸せをあきらめなければよかった」というもの。

 やりたいことが仕事であれば別ですが、そうでない場合は上記のひと達のような後悔の念を抱いてしまう可能性は高いでしょう。

 それを回避するために、いま何をすべきかを考え、行動することが重要です。

歳をとると感受性や身体機能が低下する

「歳をとったら働かずに悠々自適な生活を送るから若いころの苦労は仕方がない!」

 という意見もあるかと思いますが、歳をとると感受性や身体機能が低下してしまいます。

 例えば、老後に奥様と海外旅行へ行ったとしましょう。重たい荷物と長いフライトで疲弊し、ヨーロッパの綺麗な街並みを見ても感動は薄く、脂っこいものを受け付けず食事も進まない。

 このような状況ではなかなか楽しめないですよね。若いころであれば体力もあり感受性も高いのでより体験価値は高まります。

 老後の資金を貯めることは良いことではありますが、過度に節制してしまうと現在の幸せを逃してしまうことにもなりかねないので、具体的にいくら必要なのかを算出し過不足が出ないようにすることが大切です。

幸福度を優先させるべき理由

 ”幸福優位性理論”はご存じでしょうか。これは成功するひとが幸せなのではなく、幸せなひとが成功するということを科学的に証明したものです。

 ハーバード大学の講師が執筆したこの著書に書かれています。端的に言えば幸福度の高いひとは脳や身体のパフォーマンスが向上し、生産性が上がります。

 幸せがひとに与えるメリットは絶大。利他的なひとは相手の幸せばかりを優先させるのではなく、自分も一緒に幸せになるよう設計をしてください。

 そうすることによってより大きな幸せをつかむことができるでしょう。

まとめ

✅朝から晩まで働くことが幸せにつながるとは限らない
✅ひとは幸せになるために生きている
✅後悔しないためにやりたいことをやる
✅歳をとると感受性や身体能力が低下するため若いうちに様々な経験をしよう
✅幸せを感じることによって生産性が上がる

 アリのように働き過ぎず、キリギリスのように遊び過ぎないバランスが大切です。

 そして老後のためにと節制し過ぎるのではなく、今だからできることにも目を向けてQOL(人生の質)を向上させましょう。そうすれば生産性が向上し、収入が増加するかもしれません。

 仕事が辛いという方は、本当にやりたいことやどういった人生を送りたいかなどをしっかり精査し、自分の頭で考え行動に移してみてください。

 わたしは長時間労働と休日出勤が当たり前の企業に勤めていました。ただ給料は良かったので一生懸命働くことが家族のためになっていると思っていました。が、それは間違いだった。

 必然的に育児をひとりでこなさなければならないため妻も疲弊し、お互いに余裕がなくなっていきました。そして家族は崩壊寸前。

 身も心もボロボロになり1年間寝て起きるだけしかできない期間もありましたが、家族や周りの方のサポートもあり、なんとか復帰することができました。

 わたしと同じ轍を踏まないように、辛いならすっぱり仕事をやめてみるのも良いのではないでしょうか。転職した結果たとえ収入が減っても見栄を捨て支出を減らせば生活できます。

 そして幸運なことに、日本は他国と比べてセーフティーネットが充実しています。生活保護などの救済制度があるので飢餓で死ぬなんてことはほぼありません。

 わたしの場合、転職をした直後は収入が大幅に減りましたが、残業が無く余暇は十分にあったのでその時間を家族と自己研鑽に注ぎ込みました。

 その結果、幸福度が上がり収入も増加。本当に転職して良かったです。

 家族がいるからと転職を躊躇する気持ちもわかります。しかしいまの職場でうまく活躍できていなくても他の職場なら実力を発揮できることだってありえます。

 魚で例えるなら水質があっていないだけ。海水魚なのに淡水に入れられたら生きていけませんよね。適応しようと頑張りすぎて疲弊してしまう前に、自分に適した大海原へ移動しましょう。

 ということで以上!この記事があなたのなにかを変えるきっかけになれば幸いです。

 ではまた!


頂いたサポートは活動費として使用させていただきます!