マネジメントって何だろう その①「マネジメントとリーダーシップ」
2024年がはじまりましたね。今年も宜しくお願いします。
ヌーラボのTATSURUです。
今年は、お仕事に関してのNOTEをたくさん書きたいなと思います。
そこで、約10年以上のキャリアのあるマネジメントについて取り上げていきます。
一度ではすべて書ききれないと思いますので、少しづつ書きたいと思いますので、少しだけお付き合いください。
マネジメントって何だろう
1回目という事でまずは、「マネジメントって何」という事から始めたいと思います。一般的な定義はChatGPTに聞いてみたいと思います。
特に違和感の無い答えかなと思いますが、個人的にはリーダーシップを必要以上にマネジメントに求めるのは問題があると感じていますので、今回はそこにフォーカスしたいと思います。
マネジメントとリーダーシップは何か違いがあるのでしょうか、これもChatGPTに聞いてみました。
なんとなく違いは解りますでしょうか微妙な違いですが、あなたの会社はマネジメントを求めていますか?リーダーシップを求めていますか?、まずはそこが問題です。
マネジメントとリーダーシップの違い
個人的な意見になってしまいますが、マネジメントを教える事は可能だと思いますが、リーダーシップは教えるのが難しいと思います。
マネジメントは私の解釈では技術であり、ある程度体系化されたエンジニアリングのノウハウだと捉えています。
一方でリーダーシップは、振る舞いであり、成長の中で形成された性格や哲学と密接に関わる人格的なものだと捉えています。
もちろんリーダーシップを教える事も不可能ではないとは思いますが、ある程度以上の年齢でリーダーシップを学ぶのは簡単ではないように思います。
何よりも実践することが難しいのです。リーダーシップを発揮することに慣れている人は息をするように発揮しますが、慣れていない人はなかなか発揮できないものです。
そしてリーダーシップはメンバーも一緒に発揮しなければ意味が無く、そもそもメンバーはリーダーを支えられているのでしょうか。
メンバーがリーダーシップを阻害する要因を生み出す事はなんとなく想像できるかもしれませんが、近年はより鮮明にこの問題は深刻化してきていると個人的には感じています。
マネジメントは教えられるがリーダーシップは難しい
マネジメントは一般的にはPMBOKなどで体系化されていますし、様々なマネジメントの手法は書籍や資格・セミナーなど学ぶ機会が多いと思います。
一方でリーダーシップになるとPMBOKのような体系化されたものというよりは自己啓発的なものが多く、本当に身に着けるには実践的なトレーニングやセミナーを受け、意識した行動をとらなければなりません。
若いころからこういったリーダーシップを学ぶ機会があれば、身につく可能性もあるかもしれませんが、リーダーシップは学んで急に発揮できるものではなく、日頃からの言動や行動に色濃く反映されるように思います。
仮に、仕事中だけでもリーダーシップがあるように振る舞う事で、場面によっては適切な言動や行動ができるかもしれませんが、身についていない場合は本人にも負担ですし、即応が必要な時に対応できない事もあります。
リーダーシップ教育はリーダーのためだけにあるのではなく、メンバーのためでもあります。リーダーシップを身に着けたメンバーは仮にチームのリーダーでなくてもリーダーの考えている事を感じて行動できますので、リーダーの負担を減らせます。
リーダーシップは本来、すべてのメンバーに必要な能力なのですが、あまり日本では教えられてきていないと思います。
欧米ではリーダーシップ教育を早くから取り入れている印象がありますが、日本は近年になってようやくという印象です。そもそも多くの人がリーダーシップを学ぶ機会が無かったのではないでしょうか。
リーダーシップがマネジメントに求められる理由
マネジメントに求められるスキルは、リーダーシップがメインではないと思うのですが、リーダーシップがメンバーに足りないからこそ、マネジメントに必要以上にリーダーシップが求められる現状があるように思います。
会社にマネジメントが足りていないという話を良く聞きますが、本当はリーダーシップが発揮し難い、発揮できる人が足りないケースも多いのではないでしょうか。
大事なことなのでもう一度言っておくと「リーダーシップは本来、すべてのメンバーに必要な能力」なのです。
その結果、マネジメントがリーダーシップを発揮して孤軍奮闘することになり疲れ果ててしまい、その状況をみているメンバーは自分はマネジメントはやりたくないと感じてしまうのかもしれません。これでは悪循環ですね。
マネジメントはあくまでマネジメントに徹する事でプロジェクトを成功に導く事が本来あるべき姿のようにも思います。今回はその話までたどりつきませんが、マネジメントの技術については次回以降で記事にできればと考えています。
リーダーシップは物事を進める上で非常に重要な要素ですが、リーダーシップはむやみやたらと発揮すれば良いわけではなく、状況や役割や目標などを把握し、自分の強みや弱みを理解して発揮しなければ意味がありません。
まとめ
今回お伝えしたかったのは、マネジメント=リーダーシップではいけないという事です。メンバーも含めてどのようにしてチーム全体でマネジメント+リーダーシップを作り出すのか、次回はそのあたりのチームビルディングについて書ければと思います。
近年、従来型の考え方や進め方では物事は進まなくなってきたと感じています。特に世代によるジェネレーションギャップは情報化社会において大きく広がった印象です。
そのため、古典的なマネジメントの手法も通用しなくなってきており、その要因の一つにリーダーシップというものの捉え方を誤ると、リーダーシップを持っている人を苦しめてしまうかもしれないのです。
では、どうすれば良いのかというと私もまだ答えがあるわけではないのですが、ヒントとしてこれからの時代は個の時代だと思いますので、セルフマネジメントの時代になってきていると思うのです。
自分自身をマネジメントし、チームや会社や社会に貢献する時代なのかなと考えています。