
山梨学院 優勝!🎉 エース依存について、少しデータを見てみる
選抜は山梨学院の優勝でしたね😃
山梨学院のみなさん、優勝おめでとうございます🎉🎉🎉
山梨県勢、初の甲子園優勝というとで、めちゃくちゃ素晴らしいですね!!
WBCに引き続き、甲子園も盛り上がったように思います😃
さて、話題にあがったのは林投手の力投。
選抜大会を通じて700球近く投げたとか。
今の高校野球において、このことがどれだけレアなことなのでしょうか?
限られたデータからのみになりますが、去年の夏の甲子園の結果なども見ながら、簡単にデータを見てみたいと思います。
ご覧いただければ嬉しいです😃

なお、このnoteで述べることは、あくまでデータから言えることになります。
(僕の思想は置いておいて)
なので、フラットな気持ち、客観的なお気持ちで読んでいただければ幸いです。😃
結論
昨夏、今春ベスト8以上の高校のエース依存率(地区予選)は、0.4〜0.6程度。
山梨学院の0.74は、地区予選から高め
ちなみに大阪桐蔭も同様に高かった
昨夏の仙台育英や下関国際などは(地区予選では)0.4〜0.6なので、今年の山梨学院は昨夏と比べても目立つ
ちなみに、今回の甲子園での山梨学院のエース依存率は0.98
総じて、かなりトレンドに反する登板の多さとなった

"エース依存率”という指標は重要
僕は昨夏の甲子園(2022 選手権大会)について、以下のnoteを書きました。
そこでわかった一つのことがあります。
それは、
特定の投手に依存しすぎないチームの方が、勝っている
ということです。
感覚的には当然と思われるかもしれません。
でも、データから傾向も見えています👀
なので僕は、「エース依存率」というデータを、各校について計算して、それを重視しています。
エース依存率とは?
エース依存率とは、僕が勝手に作った指標ですが😅、個人的には
「あんまりエースに依存してへん高校の方が、勝ち上がりそうやな」
という思いから、指標化してみました。
エース依存率 = 地区大会で最もイニングを投げた投手(エース)の登板イニング数/地区大会の全イニング数
エース依存率を低くできている学校というのは、つまりは複数の投手が力を持っていると言えます。
監督が、そのようにチーム作りをしてきたことを示唆していると思います。
チームが甲子園で勝つことや選手の将来のことをよく考えている監督のチームは、エース依存率が低くなりそうですよね。
(もちろん、たまたま学年に有力投手が少なくて、甲子園に出るために止むを得ずエース依存率が高くなるケースもあると思います。🙇♂️)
山梨学院のエース依存率(選抜大会)
そして、今回の選抜です。
山梨学院の投手起用。
説明不要と思いますが、かなりエース依存率が高いです。
林投手以外の投手が投げたのは1イニングのみ。
なので、全6試合(54イニング)中の53イニングを林投手が投げたことになります。
エース依存率 98%
(= 53/54)
非常に高い数字です。
では、今回の選抜ベスト4の各校について、見てみましょう。

選抜ベスト4の本大会でのエース依存率
ベスト4の比較なので、公平のために、準決勝までの本大会のデータでの比較です。


山梨学院が頭一つ抜けて高いことがわかります。
ただ、大阪桐蔭も高いですね。。
2022夏と2023春の甲子園の比較
(ここからは、データ整理をする時間が無かったので、全ての高校の"地区予選"でのデータになります🙇♂️)
昨夏のベスト8以上と、今春のベスト8以上の学校の、エース依存率を並べてみます。


横並びにしてもわかりにくいですね🙇♂️
強調したいのは、左から5番目。
山梨学院です。
地区予選では、エース依存率が0.74で収まっていたようです。
(それでも、高い方だということが見て取れます)
ただ、他のベスト8以上の学校の多くが、
エース依存率 0.4〜0.6ぐらい
で収まっている中なので、山梨学院は地区予選の時点でも高めと言えます。
2023選抜

16校を横並びにするとわかりにくい面があったので、今大会のベスト8のみを並べました。
大阪桐蔭と山梨学院が0.7超えで、高いことがわかります。
2022選手権(夏)

2022夏の甲子園は、どうでしょうか。
優勝した仙台育英を筆頭に、準優勝のダブルエースの下関国際など、ベスト4以上がエース依存率が低めと言えます。
本来なら・・・
本来ならば、甲子園の全出場校のエース依存率を並べるべきではあるのですが、今回の選抜の全出場校の地区予選でのエース依存率を調べるには、いたりませんでした。。。
色々と、まだ課題はあります。。
また時間があれば、やりたいと思います。
個人的にエース依存に思うこと
最後に、僕の"高校生の投手の登板過多について"の考えを述べさせて頂きますね🙇♂️
結論は、ケースバイケースと思っています。
もちろん、怪我は防ぐべきと思います。
ただ、完全な否定論者でも、肯定論者でも無いつもりです。
具体的に書かせていただきますね。
ケース①
もし高校生本人が望まずに投げさせているのであれば、絶対にダメだと思っています。
監督が無理強いをさせているようなケースですね。
ケース②
高校生本人が、中立な意向の場合。
つまり、投手本人に特に強い意向がなくて、監督に判断を委ねられている場合は、どうでしょうか。
僕は、やっぱり怪我防止の観点から、登板が多すぎるのは控えるべきやとは思っています。
ケース③
でも、高校生にとって、
「僕は何としても甲子園で優勝したい」
「そもそも、大学以降の野球では野手で挑戦するから、高校は投手で実績残したい」
「僕は150km投げれるわけでもないので、野球で大学やプロに行くためにも、甲子園優勝などの"実績"をどうしても作りたい」
などなど、人生の価値観のレベルにまで、考えている場合。
これはこれで、選手の考えを尊重すべきかと思っています。
ただ、くれぐれも僕は、このことについて特段の強い主張はないつもりです。
あくまでデータから見えることを中心に述べたいなと思っています👍
今日も読んで頂いて有難う御座いました😃
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