キツネ
狐が仕舞い込まれた
部屋の片隅の
棚を見ていた
願いの数は
重さの数に比例する
理由なんて
時空を超えるから
誰かのせいにして
感謝は足りない
少し光が射して
影の形も
わずかながら
浮かび上がる
僕らの欲望は
どこまでも
果てしなく
神様さえも
使い果たすように
ドライブしていく
お前ちょっと
違うんじゃないか
人を介して
伝わればいい
でも
頑なさが
それまでを
それまで通りに
正当化させる
影はまた
積み重なる
部屋の片隅の棚の上で……
今度の地震で
倒れてくるかもしれない
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