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無次元

胸に飛来する
網の目を潜り抜けて
世界をもう一度
見てみたい
 
全部見てきた
わけじゃないから
笑ってしまうくらい
滑稽な
ラーメン構造
トラス構造
なんやら
かんやら
 
同じものを
見ている訳じゃなく
与えられたものを
こなしていく
僕らの記憶
 
見たいものを
見たいと
思っているような
思わされているような
飾りじゃない
言葉を
見抜けるように
耳を澄ます
 
セットオン
バーン
 
駆け抜けていく
記憶の花火
繋がっていたい
顔のコラージュも
夜空に
描かれるのも
一瞬で
 
寂しいのは
みんな一緒だから
花火の儚さに
身を寄せる
密度はたぶん
無次元

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