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発達障害の人がうつ状態から抜け出す3つの方法

発達障害の人がうつにならないためには?

「先輩!体調が悪いので、少し休みます」

「はぁ?まあ、いいんじゃない。少しくらいなら」

これで何度目だろう、体調不良で仕事が続かなくなるのは。

発達障害をカミングアウトして入った会社にも関わらず、これ以上仕事を続けたら、うつになって体が動かなくなるかも知れない。

僕は命の危機を感じ、会社を辞めました。

「これぐらいのことで会社を辞めるのか」あなたはそう思っていることでしょう。

しかし、うつを軽くみてはいけません。

重度のうつは、最悪の場合だと死に至る病です。

僕は何度もうつを繰り返し、そのたびに仕事を辞めてきました。

「仕事を辞めても自分の命だけは大切にしたい」

そう気づいたことが不幸中の幸いでした。

今回は発達障害の人が、うつを回避する方法をご紹介致します。

この記事を読んで少しでも生きる希望をもっていただけましたら嬉しいです。


発達障害の人の特性

発達障害は主に3つのカテゴリーに含まれます。

①:注意欠陥・多動性障害 (ADHD)
②:自閉症スペクトラム障害 (ASD)
③:学習障害 (LD)

①:注意欠陥・多動性障害 (ADHD)

注意欠陥・多動性障害の人は忘れ物が多く、整理整頓が苦手です。

思いついたら後先考えずに行動するので失敗が多く、人から叱られやすいです。

②:自閉症スペクトラム障害 (ASD)

自閉症スペクトラム障害の人はこだわりが強く、同じ行動を繰り返します。

さらに興味に偏りがあるため、相手の気持ちを読み取るのが難しい傾向もあります。

③:学習障害 (LD)

学習障害の人は知能に問題はありません。

しかし、「読む」「聞く」を計算することが上手くできません。


1つの特性に決めつけるのは良くない?

3つのカテゴリーに分類されていますが、ADHDとASDが混じっている人もいますので「自分はこうあるべき」と決めつけないほうがいいでしょう。

ぼくはASDと診断されたのですが、同じ作業をくり返すと飽きる傾向があります。

工場のライン生産で働いたときは、単調な仕事なので何度も立ちながら居眠りをしました。

このように発達障害の特性が混ざりあっているパターンもあるので、柔軟な捉え方が必要です。


発達障害の人はうつになりやすい?

発達障害者は人とコミュニケーションが上手くいかず孤立しやすいです。

人から言われたとおりに行動ができないので、𠮟られやすく、時には怒鳴られたりすることもあります。

本人は決して悪気がありません、しかし、相手の方からすると「ふざけている」「人をバカにしている」と思われてしまいます。

「なぜ自分は𠮟られやすいのか」と、ひとりで考え込むようになり、しだいに体調不良になっていくことも。

発達障害の診断を受けたことがない人は、うつの症状になって初めて発達障害と診断されるケースもあるでしょう。


怖いうつの症状

うつ病はひどく気分が落ち込んだ状態が続く、心の病気です。

また何をするにも、やる気が起こらず無気力な状態になります。
 
さらに、なぜ悲しい気持ちになるのか、原因が分からずに落ち込みやすくなることもあるでしょう。

この状態が続けば、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいます。

ぼくは気分が落ち込んだときに、無理やりテンションを上げることをしてました。

友人と酒を飲んで、カラオケをしてストレス発散。後は家に帰り、ひたすら寝るだけ。

ストレス発散だと思っていたこのような行為は、逆に体調不良の原因となってました。

お酒が入ると騒音にも鈍感になります。普段は聴覚過敏で音に敏感なのに、聴覚過敏が治ったと勘違いをしてしまうことに。

その結果、うつ症状になりやすくなっていました。
 
 

うつの主な症状

・気持ちが落ち込む
・よく眠れない
・集中力が低下している
・やる気がでない
・からだがだるい
・疲れやすい
・喜びを感じにくい


 
うつになったら、日光を浴びて運動をした方がいいという意見も聞いたこともあります。

しかし、頑張ろうと焦ってしまうと返ってうつを長引かせてしまうことも。

うつになるとセロトニンが少ない状態になります。

セロトニンとは?

引用元:厚生労働省より

うつになった直後はできるだけ、リラックスできる環境を作りましょう。

 

リラックスのやり方

近くの公園にでも行って日光浴をしましょう。

うつになると夜型の生活リズムになりがちですが、太陽の光を浴びることで徐々に回復してきます。

農業の野菜栽培も光合成をしないと成長しません。

曇りや雨が続くと、びっくりするほど元気がなく、病気にもなりやすいです。

日光を浴びて、セロトニンを分泌させることで、脳と体を活性化することができます。

うつ状態から脱出する3つの方法

①:うつの早期発見
②:過集中をしない
③:とにかく休む


①うつの早期発見

発達障害の人は叱られてもひたすら我慢を繰り返すので、自分の心の限界値が分からなくなってしまうことがあります。

仕事が休みの日は普通、友達と遊んだり、ゲームをしたりリフレッシュをします。

もちろん翌日は気分が晴れた状態で職場に向かいますね。

ところが、発達障害の人は休みの日も何かに追われているのです。

普段からこまめに部屋のそうじをすればいいのですが、休みの日に集中して部屋のそうじをするため、疲れがとれません。

ストレスが溜まって気が付くと動けない状態に。

仕事ができない状態になってから病院に逃げ込みますが、症状は悪化して脳が全然休んでいないのです。

休日も脳や体が休めない場合はうつの可能性があります。

「体調がおかしい」と早めにご自身の体の変化に気づくことがうつの早期発見につながるでしょう。


②:過集中をしすぎない

ADHDの人は過集中しやすい傾向があります。

僕も気になることがあれば、ずっと同じことに集中してしまいます。

例えば会社の上司に「この作業をお願い」と言われたとします。

ですが、ちゃんと作業をしたにも関わらず、家に帰っても上司の言葉が頭から離れません。

心配ごとを抱えたまま、直接上司に電話をかけると「え、そのことをまだ気になっていたの?」と言われてしまうことに。

また、ゲームにハマって抜け出せなくなる人もいます。

特に楽しいという意識はなく、作業を繰り返すことに集中してしまうのです。

最後はネガティブな思考に陥り、不安が生じてきます。

過集中しすぎて不安になる場合はポモドーロテクニックがオススメです。

30分単位でアラームをセットし、作業の効率化を図ります。

アラームが鳴ると5分ほど休憩を入れて深呼吸して過集中を落ち着かせます。

なるべく、考え事をしないでリラックスするのがいいですね。


③:とにかく休む

ぼくはこれまでに鬱になって仕事を辞めることを3回繰り返して来ました。

鬱になると本当にキツイです。

自分がおかしいと思ってもブレーキが効きません。

ネガティブな考えがいくらでも湧き出てきます。

これが発達障害の人の二次障害です。

ぼくは不安障害と診断がついたのですが、二次障害はうつ病や強迫性障害、アルコール依存症などもあります。

体調が悪いのに仕事を休めない。

無理を続けると仕事を辞めるどころか、心が病んで死にたいと思う状態にまで悪化します。

そうなると、通常の社会生活に戻るのに相当な時間が必要となってきます。


まとめ

自分の心の状態が分かれば、うつ症状にならないで済むかもしれません。

しかし発達障害の人は人とのコミュニケーションが苦手でストレスをためやすい傾向があります。

しかも、過集中で一つのことに没頭してしまうため、自身の体調の変化に気づきづらいです。

もうこれ以上動けない、死にたい、なんでオレだけこんな目に合わないといけないんだ。

「普通に働きたい」「叱られたくない」その気持ちは痛いほど分かります。

だからこそ、普段から自分の体の状態を知ることが大事。

体だけじゃなく、脳も休ませる。リラックスもやるべきことの1つなのです。

もしも、症状が悪化したら迷わず仕事をストップさせましょう。

あなたの体はあなたのものです。

大切な命を守りましょう。


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