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生成AIが職場を救う

vol.1340

昨日は “空” の新サービスについて語りましたが、もう1つ今、注目されているトピックがあります。

それが、“Sora” です。

こちらは、オープンAI動画生成サービス

昨日スタートし、話題になっています。

今日は、この新サービスとともに、働く人たちにとって心強い味方になってくれそうな生成AIについてのトピックスをお届けしたいと思います。

ぜひ、最後までお付き合いくださいませ😊


動画生成でイメージを共有

SoraはChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」(月額20ドル)と「ChatGPT Pro」(月額200ドル)の利用者向けに提供。

早速、レビュー記事が上がっていたので共有させていただきます。

〈ITmedia NEWS / 2024年12月10日〉

ちなみに、両プランの違いは以下の通りです。

●Plusユーザー
解像度480pか720p
長さ5秒の動画を最大50本
●ChatGPT Proユーザー
解像度480p、720p、1080p
長さ5秒~20秒(5秒刻みで選択可能)の動画を最大500本
※並行して5つまで生成可能

単に動画を生成するだけでなく、さまざまな機能があります。

●Re-cut
気に入ったシーンを分離し、その差分を生成し尺を伸ばす
●Storyboard
1つの動画をシーンごとに分割してそれぞれプロンプトなどで調整できる
●Loop
動画がループするよう編集してくれる
●Blend
2つの動画を混ぜて1つの動画にする
●Style presets
動画内のモデルはそのままにしてモノクロ写真風ペーパークラフト風など動画のスタイルを変える

生成された動画がAIによるものということが分かるような仕掛けもなされています。

動画には画面右下透かしが入り、「AI」という削除できないメタデータが埋め込まれています。

さらに、生成元の検証も可能とのこと。

ほかにも表現の規制など、安心して使えるような工夫があるのです。

表現のクオリティ(リアリティ)自体は、日本のアニメっぽい動画は不得手だったり、突然何の脈略もないシーンになったりと、まだまだ発展途上の部分はあるようですが、それは黎明期は当然のことでしょう。

こうした動画が簡単につくれることで、ビジネスシーンでもよりアイデアが共有されやすくなる

よくプレゼン資料プラン実行後のイメージ写真を使う場合がありますが、動画にすることでより明確になるわけです。

私の場合、未来ビジョンを描く仕事が増えてきたので、上手く活用していきたいと思います😊

コピーロボットに近々会える?

続いては、皆さんも一度は熱望したことがあるニーズについてです。

あまりに忙しいとき…

私が2人いればいいのに!!

と思ったことはありませんか?

実は、そんな願いを現実にしている会社があります。

それが、創業10年のAI企業「オルツ」

AIクローンを生成する技術を持っているのですが、そのテストも含め、全社員が自分のクローンを作成しているのです。

〈ABEMA TIMES / 2024年11月28日〉

クローンは社内SNSメールオンライン会議などから本人の言動を学習

すると、

「デザイン会社に送りたいから会社のロゴが欲しい
「5年前のB社のプレゼン資料が欲しい

などとクローンに頼むことで、自動で送信してくれるそうです。

こうした単純作業をクローンが肩代わりすることで、社員より創造性の高い業務に集中させていきたいとのこと。

面白いのが、各社員のクローンには、本人とは別に給与が支給されるそうです。

社内業務取引先対応などに、1回あたり50円が支給。

なかでも社長のクローンは、社員からの相談などにも応じて、ひと月で916回4万5800円を稼いでいます。

そう考えると、優秀で仕事が頼まれやすい人は、クローンを活用して給料をドンドン稼いでいくこともできる。

最近は、働き方改革残業代が稼げなくなったという声も聞きますが、自分は一切手も頭も動かさずに補うことができたら、嬉しい人は多いのではないでしょうか?

社長の米倉千貴さん“クローン”

「クローンを構築する技術はかなり進化している。ただし技術が整ったとしても、十分なデータがなければ実現は難しい。オルツではデータを蓄積できるようなプロダクトを設計し、より人間に近いクローン実現を目指している」

と、今後の展望を話しているのですが、クローン技術の発展への期待と、現在のクローン技術のクオリティの高さを感じさせてくれますね…(驚)

昔、藤子不二雄先生のマンガ『パーマン』コピーロボットのある世界を羨ましいと思っていました。

きっと、クローン技術がコピーロボットへと進化していく。

もしかしたら、若いときの自分のコピーロボットが、老後働かなくなった自分の代わりにお金を稼いでくれるかもしれない。

そうした期待も抱きつつ、今後の展開に注目したいと思います〜

ダメ出しでも誰も傷つかない職場

もう1つ職場の困りごととして挙げたいのが、ダメ出しです。

特に一生懸命アイデアを考えてくれた社員には、ダメ出しする方も心が痛みます…

そんなダメ出しの痛手を緩和するため、伊藤園ではAIを活用したパッケージデザインの制作を行っているようです。

〈PRESIDENT Online / 2024年10月20日〉

株式会社プラグが開発したAIシステム「Crepo パッケージデザインAI」を使い、まずは幅広くデザイン案を机上に上げます

普通はデザイン案を何度も修正し、練り上げていくのが一般的で、当然、デザイン案を出す人修正のたび心が疲れるわけです。

一方、叩き台AIが生成していくのであれば、誰かを否定せず、活発な議論の中でブラッシュアップしていける

最終的には人間の力が必要ですが、初期段階AIに頼ることでスムーズな制作を実現できています。

さらに、ディープ・ラーニング技術により、このシステムはデザイン評価も可能

プラグのシステムの場合、独自に実施してきた1020万人以上分の消費者調査の結果機械学習のためのデータセットとして用いており、社外の調査著作物等の権利を侵害する恐れはないそうです。

こうしたことで、パッケージ・デザインのトータルの制作時間を大きく短縮することに成功。

従来は6ヵ月ほどの期間が必要だったパッケージ・デザインの制作が、今では2~3ヵ月と、ほぼ半分の期間で完成するように。

しかも、2023年9月にリニューアルを行った伊藤園「お~いお茶 カテキン緑茶」は、発売後初月には前年比1.6倍の売上げを達成。

リードタイムを縮めるだけではなく、成果にも結びついているのです。

このように生成AIはリスクを最大限に抑えつつ進化させていくと、働き手のさまざまな悩みを解決することができる。

人口減少による人手不足が鮮明になっている中、最適な協働を築けていけると良いですね😊

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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